あなたへ
あなたの夢を見ました。
それは、家族3人で日常を過ごす夢でした。
とても短い夢だったけれど、
あなたが側にいてくれるあの感じを、
目が覚めてからも、何度も反芻していました。
人って、きっと誰もが、
その人にしか出せない空気感を持っていて、
話なんて何もしなくても、ただそこに存在してくれているだけで、
安心出来たり、
穏やかな気持ちになれたりするものなのでしょう。
その人だけが持つ空気感に触れているだけで、
いつでも幸せな気持ち満たされて。
他でもなく、その人でなければならない理由って、
きっとそこにあるのかも知れません。
あなたが作り出すあの空気感の中で、
当たり前に毎日を過ごせていたあの頃の私は、
とても幸せでした。
本当はね、
もう少しだけ、あの夢の中に止まっていたかったけれど、
目が覚めてしまったから、
私はまた此処から歩んで行くよ。
またいつか、
あなたがくれるあの穏やかで、
優しい空気感に触れることが出来る日まで。
ねぇ、あなた。
あなたから見た私は、どんな空気感を出す存在でしたか。
あの頃の私は、この存在で、
あなたを優しく包み込むことは出来ていたでしょうか。