拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あなたが作り出す空気感

あなたへ

 

あなたの夢を見ました。

それは、家族3人で日常を過ごす夢でした。

 

とても短い夢だったけれど、

あなたが側にいてくれるあの感じを、

目が覚めてからも、何度も反芻していました。

 

人って、きっと誰もが、

その人にしか出せない空気感を持っていて、

話なんて何もしなくても、ただそこに存在してくれているだけで、

安心出来たり、

穏やかな気持ちになれたりするものなのでしょう。

 

その人だけが持つ空気感に触れているだけで、

いつでも幸せな気持ち満たされて。

 

他でもなく、その人でなければならない理由って、

きっとそこにあるのかも知れません。

 

あなたが作り出すあの空気感の中で、

当たり前に毎日を過ごせていたあの頃の私は、

とても幸せでした。

 

本当はね、

もう少しだけ、あの夢の中に止まっていたかったけれど、

目が覚めてしまったから、

私はまた此処から歩んで行くよ。

またいつか、

あなたがくれるあの穏やかで、

優しい空気感に触れることが出来る日まで。

 

ねぇ、あなた。

あなたから見た私は、どんな空気感を出す存在でしたか。

 

あの頃の私は、この存在で、

あなたを優しく包み込むことは出来ていたでしょうか。