拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

ご祝儀袋の中の三角関係

あなたへ

 

こちらでは、お札のデザインが新しくなり、

新紙幣の発行、引き渡しが始まったようです。

お札のデザインが変わるのは、20年振りなのだとか。

 

私の手元には、まだ新しいデザインのお札はありませんが、

インターネットで新しいデザインのお札を眺めてみました。

 

一万円札は、日本初の銀行を設立しただけでなく、

500もの企業設立などに携わり、日本近代社会の創造者と言われる渋沢栄一が、

五千円札は、日本初の女子留学生であり、

女性の地位向上と女子教育に尽力した教育家の津田梅子が、

千円札は、伝染病予防や細菌学の発展に大きく貢献し、

近代日本医学の父と呼ばれている北里柴三郎が、

肖像に選ばれたのだそうです。

 

電子マネーを活用するようになった私ですが、

こうして、お札のデザインが新しくなったとなると、

なんだか、新しいデザインのお札を使ってみたいような気持ちになります。

 

新しいデザインのお札の流通本格化は今日からの様子。

そのうち私の手元にも、

新しいデザインのお札が渡ってくるのでしょう。

新しいデザインのお札を手に取るのも、使うのも、なんだか楽しみです。

 

今日の私は、インターネットで新しいお札のデザインを眺めながら、

お札に纏わるあの子のエピソードを思い出して、思わず笑ってしまいました。

 

折角なので、今日はあなたにも、

あの日のあの子のことを話してみたいと思います。

 

あれは、あの子がまだ専門学生の頃のことでした。

あの日の私たちが話していたのは、結婚式のご祝儀について。

 

友達の結婚式のご祝儀って、いくらくらい包むものなの?

 

こんなあの子の言葉に、

友達であれば3万円が相場ではあるけれど、

2万円を包んで、1万円くらいのものを、形に残る記念品として贈る人もいることや、

まだ若い人は、収入面から、

2万円を包むという考え方もあることを話したのでした。

 

私たちが結婚式を挙げたのも、友人たちの結婚式ラッシュがあったのも、

もう、何年も前の話。

 

私が知っていることは、古い考え方である可能性があり、

時代によって変化するものであることや、

地域によってもそれぞれ違う場合もあることなんかを話しながら、

2万円を包む場合の話を付け足したのでした。

 

偶数は別れを連続させるから、

2万円を包む場合には、一万円札を1枚と、五千円札を2枚。

お札を3枚にすれば、割り切れないでしょう?

 

これは、まだインターネットの世界には縁遠かった頃の私が、

誰かから聞いたことのある2万円をご祝儀として包む場合のマナーですが、

私の話を聞き終えたあの子が言いました。

 

男が1人と女が2人か・・・

結婚式なのに、本当にそれでいいの?って。

 

あの子の言葉には笑いましたが、言われてみれば確かに。

 

私が2万円をご祝儀として包む場合のマナーを聞いた頃の五千円札と言えば、

新渡戸稲造、男性でしたが、

あの子が知る五千円札と言えば、樋口一葉。女性です。

 

時代の流れにより、

ご祝儀袋の中での三角関係が気になってしまった私たちは、

2万円を包むと想定した場合には、

一万円札1枚と、千円札10枚の方が、平和的であると、結論を出したのでした。

 

あの子の発想には、いつも笑わされてきましたが、

これもまた、とても印象に残るあの子の笑ってしまう発想です。

 

思えば、私たちが結婚式を挙げた頃よりも、様々に時代が進化してきました。

いつの日か、電子マネーでお祝いを贈ることが主流となり、

私たちがよく知る、キラキラとした可愛らしいご祝儀袋は、

珍しいものへと変わる日も来るのかも知れませんね。

 

 

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