あなたへ
まじまじとカレンダーを見つめながら、
既に9月の半分が過ぎたことに気が付いて、
思わず驚いてしまったのは、今日の私です。
まだまだ夏を思わせるような暑さを感じるこちら側ですが、
暑さの中にも時折、秋を感じさせるような爽やかな風が吹き、
そして、気が付けば、夜がやってくるのが随分と早くなりました。
今の私が身を置く環境と出会ったのは、梅雨が明けてからのことでしたが、
あれから次の季節を迎えようとしていることに気が付いてみれば、
ここ最近の私に流れる時間のスピードが、どれだけ早いものであったのかを、
改めて、感じることが出来ました。
そう。例えて言うのなら、今の私は、
各駅停車の電車から特急電車に乗り換えたような、
そんな時間の流れの中を過ごしてるようにも感じています。
この世界に流れる1日24時間という時間の中にいることは、
これまでとは全く変わらない筈なのに、
1日1日が過ぎ行くのが、とてつもなく早く感じるのです。
不思議な流れから、
今の私が身を置く環境とのご縁をいただくこととなりましたが、
偶然のように思えても、いつでもそれは必然。
あなたが言ってくれたように、
きっと今の私が歩む道もまた真っ直ぐで、
私はきっと、辿り着くべき場所へと向かって、歩みを進めているところなのでしょう。
これまでに経験したことのないような不思議な時間の流れの中を歩む私は、
時に立ち止まってみたい衝動に駆られてしまうこともありますが、
今はその時ではないのかも知れません。
この流れの中に居なければ、見ることの出来ない景色があるのことを知り、
この流れの中にいるからこそ、
これまでにはなかった様々な視点を見つけることが出来ました。
朝がやって来たかと思えば、いつの間にか、夕空を見上げていて、
眠りに就いたかと思えば、また新しい朝がやって来て。
瞬きをすることすらも忘れてしまいそうな日々ではありますが、
今は、このスピードに乗って、
目紛しく変わり行く景色の中を楽しんでみようと思っています。
この流れの先には、どんな景色を見ることが出来るのでしょうか。
そこに広がる景色を見つめる私は、
どんな私へと成長することが出来ているのでしょうか。
私が乗った特急電車が、やがてどんな場所へと到着するのか、
なんだかとても楽しみです。