拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あなた監修のラブストーリー

あなたへ

 

あなたが起こす不思議な出来事は、

決して言葉などでは表現することの出来ない高貴な世界。

 

それを無理矢理に言葉で表現してみようとすれば、

その高貴さは途端に失われて、

ただの安っぽいものへと変わってしまうの。

 

だから私は、あなたが見せてくれた不思議で、

温かな愛の籠った出来事を、

台詞のない映像として、記憶の中で何度でも、再生し続けるのです。

 

例えば映画やテレビドラマには、

一切の台詞がないままに、魅せる、というシーンがあります。

 

一切の台詞がないからこそ、見る側もまた、

そこに言葉に表現することの出来ない感情を、

感じることが出来るものなのかも知れません。

 

あなたが見せ続けてくれる出来事は、

そんな映画のワンシーンのような世界。

決して言葉になど表現することは出来ない世界なのです。

 

きっとパーティに参加してくれたあなた。

ありがとう。

 

こう文字にしただけで、目の前に起こった出来事を、

ひとつも文字に出来なかったのは、先日のクリスマスパーティの日の私です。

 

あの日、偶然に偶然を重ねたやり方で、

私の目の前に奇跡のような展開が起こったのは、

あなたから私へのメッセージでしたね。

 

側にいるよ

今、パーティに参加しているよって。

 

あの日の此処に流れたあの、素敵な時間を、

どうにか文字にしてみようと試みたのは、パーティが終わってからのことでした。

 

あの日の私は、あんなに素敵な時間をくれたあなたへ、

どうしても文字を綴りたいと思いました。

 

それはきっと、こうして文字にして、あなたへの想いを伝えるのが、

私のやり方だからなのでしょう。

 

それなのにやはり私は、あの日、目の前で起きたら出来事を、

どんな文字で表現すれば良いのか何分からずに、

きっとパーティに参加してくれたあなた。

ありがとう。

という文字を綴ることしか出来なかったのです。

 

あの日の此処に流れた時間は、あなた監修のラブストーリーでした。

 

それは、あなたのとても深い愛が籠ったラブストーリー。

それでいて、目の前に起きたストーリーの展開に、

ほんの少しだけ、切なさを感じてしまったのは、

あのまま、あなたとずっと一緒にはいられないことが、

分かってしまったからでした。

 

あの日のあの時間は、

そちら側の世界と、こちら側の世界がほんの少しの間だけ、

繋がっていた時間でもあったのかも知れませんね。

 

あなた監修の穏やかで優しいラブストーリーは、

どんなに忙しくとも、どんなに早い流れの中を歩もうとも、

あれからの私の中へと鮮明に色付いた景色でした。

 

何度も、あの日の此処に流れたワンシーンを私の中で再生しては、

あの日感じた気持ちと、あなたが届けてくれた愛を見つめました。

 

どうしても、あの日のことを文字にしてみたくて、

何度、挑戦しても、上手く行かないままに。

 

そちら側へ行ったあなたが見せてくれるものは、

やはり、この世界に存在する言葉で表現することは、

決して、許されないものなのかも知れませんね。

 

そう。だからね、

あの素敵な時間をありがとうって、これだけを文字にしておくよ。

 

 

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