拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あなたと私の秘密の話

あなたへ

 

あと何日かしら。

 

指折り数えながら、私が楽しみにしていたのは、今日の日です。

今日は、あの子が帰って来る日です。

 

1件だけ仕事が入っているけれど、それが終わったら帰るよって、

こんな声が聞こえてきたのは、

先日の、クリスマスプレゼントが届いたよと、こんな連絡が入った日のことでした。

 

終電で帰って来ることが多かったあの子ですが、

今回は、少し早い時間帯に帰って来れることになりました。

なんだか、とても新鮮ですね。

 

さて、実は今回で、

第3回目を迎えることになったのは、我が家での新しい行事です。

 

これは帰省したあの子へのサプライズなのです。

 

この行事の第1回目は、今年のゴールデンウィークのことでした。

 

間も無く、

ゴールデンウィークのあの子の帰省を控えた頃の私が偶然見つけたのは、

あの子の好きなキャラクターのTシャツでした。

 

可愛いデザインのそれに一目惚れした私は、

丁度、ゴールデンウィークに帰省するからと、

あの子へのサプライズとして購入したのでした。

 

どんなふうに渡そうかなって、こんなことを考えながら、

あの子の枕元へ、そっと置いておくという方法を選んだのは、

それが我が家の中でのサプライズのやり方として、

定着しているからだったのかも知れません。

 

ほら、あの子への毎年のハロウィンのお菓子も、

それから、あの子が、あのぬいぐるみをくれた時も。

 

枕元に贈り物を見つけた時って、きっと、最高に嬉しいものなのよ。

 

そんな私の予想は当たり、

今年のゴールデンウィークのあの子が枕元にTシャツを見つけた時には、

予想を遥かに超えた最高の笑顔を見せてくれたのでした。

 

これ、どうしたの?

凄く嬉しい!ありがとうって。

 

あの時のあの子は、帰省の翌日には、旅行へと出掛けて行ったけれど、

旅先で着るからねって、私がプレゼントしたTシャツを、

旅行へ持っていってくれたのよ。

 

本当はね、部屋着にでもしてくれたらいいなって、

こんな軽い気持ちでの、ちょっとした贈り物のつもりでした。

 

それなのに、予想を遥かに超えたあの子の笑顔は、

私への最高の贈り物になって。

 

そうしてあれからの私は、

あの子の帰省を迎える頃になると、

あの子の好きなキャラクターのものを探すようになったのでした。

 

あのTシャツとの偶然の出会いから始まったこのサプライズも、

今回で第3回目を迎えることになり、

私の中では既に、我が家の新しい行事として、定着しつつあるのです。

 

我が家に始まったこの新しい行事は、そう。

おかえりサプライズ。

こう命名することにしましょう。

 

今回のおかえりサプライズはね、

あの子の好きなキャラクターのパジャマとTシャツを準備したのよ。

 

実はこれも、偶然に見つけたものでしたが、

もはや運命的な出会いとも呼べるのでしょう。

 

これは絶対に買わなければ!

 

奇跡的な出会いに湧き上がる興奮を必死で抑えながら、

レジへと直行したのは、数週間前のことでした。

 

あれからの私は、あの子の喜ぶ顔を思い浮かべながら、

もう何度くらい、ひとりでニヤついてしまっただろう。

 

あの子の帰省はいつでも楽しみにしている私ですが、

尚更に、今回のあの子の帰省が楽しみになって。

 

指折り数えながら、私は、

今日を迎えることをずっと楽しみに待っていました。

 

ねぇ、あなた。

これはまだ、あなたと私、2人だけの秘密ですよ。

 

あの子が帰って来て、あの子があなたに手を合わせても、

自分の部屋へ行ってごらん

なんて絶対に言っちゃダメ。

 

あの子が自分で、枕元に置いたサプライズを見つけるまで、

私たちは、こっそりとニヤつきながら、静かにその時を待つのです。

 

今日のあの子は、どんな笑顔を見せてくれるのでしょうか。

もう、楽しみで仕方がありません。

 

さて、これから、支度をして、あの子の迎えに行って来ます。

 

また我が家に賑やかな時間が始まります。

とても楽しみですね。

 

 

www.emiblog8.com

 

www.emiblog8.com

 

www.emiblog8.com