あなたへ
先日の私が見つけたのは、読んでみたい本でした。
どうしても読んでみたい。
でも、どんなふうに時間を捻出すれば良いだろう。
日々、限られた時間の中で、
学びたいことや、やりたいことに向き合う私の中では、
こんな葛藤もありましたが、
このKTSプログラムの中へ、
どうにかこの本を読む時間を捩じ込むしかないのだと覚悟を決めて、
新たな本を購入することにしました。
更なる自分との戦いへの挑戦です。
さて、本と言えば栞ですが、いつも使っている栞が見当たらずに、
引き出しの中をゴソゴソと漁ったのは、
眠る間際の時間になってからのこと。
軽い眠気に襲われながらも、
栞捜索を続行すれば、目に留まったのは、
いつかのあなたがお土産として買って来てくれた栞でした。
そう。これは、家族になる前のあなたがくれたもの。
押し花で作られた綺麗なこの栞は、
使うのが勿体無くて、時々眺めては、大切に保管していたものでした。
勿体無くて使えないよ
え?なんで?
使って欲しいから買って来たんだよ
開けちゃいなよ
この栞をくれた日のあなたは、私の言葉を聞きながら、
こんなふうに笑っていましたっけ。
袋を開けようか、どうしようかと迷いながらも、
結局、袋を開けることをせず、ずっと大切に保管していましたが、
先日の私は何故だか違いました。
この栞を使おう
何の躊躇もなく、こんな気持ちで袋を開けることが出来たのは、
何故だか、この本には、この栞を使うに相応しいと感じたからでした。
とても不思議ですが、
あの頃のあなたがくれたこの栞を使う時が、漸くやって来たようです。
本を開けば、あの綺麗な栞が私を待っていてくれて。
本を読む前に、栞を見つめれば、
あの日のあなたの笑い声が聞こえるような気がして。
KTSプログラムの中に、
無理矢理に捩じ込んだこの本を読む時間は、
本当に僅かな時間ではありますが、
日々、栞を見つめる時間も楽しみに、本を開いています。
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