拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

結婚生活を続けるためにあなたがしてくれたこと 1

あなたへ

 

毎日、毎日、早い流れに乗って歩む私の中へと、

何故だか突然に蘇ったのは、あなたと喧嘩をした数々の記憶でした。

 

不意に蘇るそれらを見つめれば、抑えられない怒りが込み上げて来て。

 

あなたを見送ってからの私は、

あなたと喧嘩をした記憶を様々に辿っては、様々な視点を見つけて来ました。

 

それらひとつひとつを集め続けたことで、

きっと、私はある種の課題のようなものをクリア出来たのだと感じていました。

 

それなのに、何の前触れもなく不意に蘇った記憶は、

私に、まだ全ての課題をクリア出来てはいないのだと主張するかのように、

私を酷く感情的な気持ちにさせたのです。

 

こんなふうに、

何の脈絡もなく、記憶が蘇る時というのは、

そこにある新たな何かと向き合うべき時が来たということなのかも知れません。

きっと、無理矢理に感情に蓋をしても、何の解決にもならないのでしょう。

 

この世界で、あの夏から10年の経験を積んだ私が、

6つ年下になったあなたへ怒りの感情を向けるのは、

あまりにもフェアではないことは重々承知の上で、

湧き上がる怒りの感情をひとつひとつ感じ続けた日々は、

どれくらい続いただろう。

 

もう二度と戻ることは出来ない時間の中にいるあなたへ、

怒りの矛先を向け続けた私にやがて訪れたのは、

あの頃の私が、あなたへ向けた言葉ひとつひとつに目を向ける時間でした。

 

あの頃の私は、そこに流れる時間も、

そこにある景色も、全てが当たり前で、

言葉には力があるだなんて、

そんなふうにはただの一度も考えたことがなかった私です。

 

それ故に、鋭く尖った言葉を、

あなたへ向けてしまったことだってありました。

 

振り返った過去にいるのは、いつでも今よりも未熟で、

今よりも経験値の少ない自分。

 

過去というのは、恥ずかしいものなのかも知れません。

それは、あなたもまた、同じだと言うことも出来るのでしょう。

 

それなのに、あの頃にいたあなたの断片に過ぎない言葉を切り取って、

こんなふうに怒りの感情を持ってしまった私は、

まだまだ成長出来てはいないのだと、

今の自分の未熟さを思い知らされたようにも感じたのでした。

 

色々、ごめんね

 

漸く、抑えきれない怒りの感情から解放されたあの日の私の声は、

あなたにも届いたでしょうか。

 

あなたに手を合わせたあの日は、

改めて、自分の未熟さを感じると共に、実は、疑問を抱えることにもなりました。

 

今回、なぜ突然に、連日に渡り、怒りの感情ばかりを感じ続けたのだろう。

それと向き合う意味は何だったのだろうって。

 

私が本当に辿り着くべきものには、

まだ辿り着けてはいないような気がしてしまったのは、

以前にも、あなたと喧嘩をした記憶と向き合いながら、

あの頃の私の未熟さを反省し、

そんな想いをあなたへの手紙として綴った日があったからでした。

 

過去の私が感じた気持ちを改めて辿った先には、

必ず別な何かがある筈なのに、

どんなに考えてみても、

あなたの顔をじっと見つめてみても、

何も浮かばないままに。

 

あなたと過ごしたあの16年間には、

どれだけの課題が詰まっているのでしょうか。

 

此処から更に成長を重ねて行かなければ、

見つけることの出来ない何かがあるのかも知れない。

そのために、今の私がやるべきことは、前へと歩むことなのだと、

釈然としない気持ちを抱えながらも、こんなふうに区切りを付けて、

しっかりと前を向き直した日からどれくらいが経った頃だっただろう。

 

その時は、突然にやって来ました。

 

早い流れの中で出会ったひとりの女性は、雑談の中で、

私に思わぬ視点をくれたのです。

 

このまま、彼女との雑談から得た新たな視点を綴ってみようかとも思いましたが、

今夜はそろそろ時間です。

 

長くなってしまいそうなので、

この続きは、また明日、綴ってみたいと思います。

 

 

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