拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

私の中の常識を覆した人

あなたへ

 

長く勤めたあの会社を去った後の私には、

様々な世界や人との出会いがありました。

 

今日は、そんな中で出会った、

私が歩んだ道とは、ある意味で真逆の道を歩んで来た人の話を、

あなたにも話してみたいと思います。

 

私とは、真逆の道を歩んで来た人。

 

それは、様々な職種を経験して来た人。

もう少し言い方を変えれば、職を転々として来た人、です。

 

様々な世界で、様々な人たちとの出会いが訪れた私には、

職を転々としてきた幾人かの人たちとの出会いがありました。

これは私にとって、

初めての人種とも言える人たちとの出会いでもありました。

 

職を転々とする人。

こんなふうに言ってしまえば、

何らかのネガティブな印象が付き纏ってしまうような気がしてしまうのは、

何故なのでしょうか。

 

彼らは、

そんな私の価値観を大きく変えてくれる存在となったのです。

 

彼らと言葉を交わした時間というのは、

私にとって、実に刺激的で楽しい時間でした。

 

様々な世界を知っているからこその価値観や知識。

様々な種類の引き出しを持つ彼らの話は、

私が知らない色を放ち、私を魅了し続けました。

 

そして、そんな彼らに共通することはと言えば、

頭が良く、仕事が出来る人。

 

経験の数だけ引き出しを持つ彼らには、

仕事に対する鋭い勘も備わっているのでしょう。

私が知らない角度から物事を見ることの出来る彼らは、

私に様々な視点があることを教えてくれました。

 

同じ職場に長く居ることは、望んでないんだよね

もっと自由に色々なことをしてみたいんだ

 

こんなふうに楽しげに語ってくれたのは、

そんな彼らのうちのひとりでした。

 

様々な職種を経験して来た人。

それは職を転々とする人、なのではなく、

旅人みたいな生き方をしている人なのかも知れないと、

初めてこんな視点を見つけました。

 

職を転々としている人は、ちょっとね

 

いつかの誰かのこんな言葉に、

何の疑いもなく、頷いた過去の自分を振り返ってみます。

 

何故、様々な職へと挑戦することが、

いけないことであるのかが分からなくなりました。

 

私は、誰のものであるのかも分からない固定概念に、

縛られて生きていたのかも知れません。

 

そして、こうしてこれまで持っていた固定概念を手放してみれば、

ひとつの人生の中で、様々な職種を経験出来ることって、

非常にお得な人生を歩んでいるとも言えるのではないかとも思うのです。

 

同じ職場に長く勤めたからこそ、手に入れられるものは確かにあるのでしょう。

ですが、同じ職場に長く勤めることは、

手に入れることの出来ないものもまた確かに存在する、

という見方をすることも出来るのかも知れません。

 

会社、辞めちゃいなよ

 

私に見える世界が少しずつ広がって行ったのは、

あの子のこんな言葉が始まりでした。

 

私にはない価値観を持つあの子が、真っ直ぐに私の背中を押してくれたから、

勇気を出して、大きな一歩を踏み出して。

やがて、私とは真逆の生き方をする彼らと出会い、

私に見える景色は更に広がって。

 

初めて出会った旅人のような彼らは、私に、

これまでには考えたこともなかった視点から、

物事を見つめることを教えてくれました。

 

何が正しくて、何が間違いなのか、ではなく、

どう生きたいのか、

どう生きたら、自分にとっての幸せな人生と呼べるのか。

本当は、ただそれだけなのかも知れませんね。

 

今度はね、こんなことをしてみたいんだ

じゃあね、バイバイ

 

私の中の常識を覆し、やがてまた新たな旅へと出発した彼らは、

きっと今日も何処かで、

軽やかにその人生を歩んでいることでしょう。

 

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