拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

知らない筈の記憶

あなたへ

 

何気なくキャラメルをひとつ、口へと放り込めば、

不意に聞こえて来たような、或いは蘇ったような、

そんな不思議な感覚の中で捉えたのは、あなたの声でした。

 

本当にキャラメルが好きだねって。

 

懐かしさから、なんとなくキャラメルを買ったあの日から、

キャラメルに嵌り、遂には常備品となって行きましたが、

何故だか飽きもせずに、あれからの私も、

キャラメルライフを楽しんでいます。

 

なんというか、キャラメルを食べていると、

とても落ち着くような気がするのです。

 

キャラメルを食べることは、もはや私の中での日常の一部となりましたが、

こんなに不思議な感覚を捉えたのは、これが初めてのことでした。

 

今のは何だったのだろうって、不思議に思いながらも、

あなたの声を反芻してみれば、

知らない筈の記憶が蘇るかのような不思議な感覚と共に、

ぼやけた姿のあなたを見つけました。

 

これは何の記憶なのだろうって、驚いてしまったけれど、

それ以上のものは何も見えないままに、ただ、

本当にキャラメルが好きだねって言葉だけが、鮮明に残りました。

 

ねぇ、あなた。

私は、何を見たのでしょうか。

 

とても不思議な出来事でしたが、

潜在意識には、過去世の記憶が詰まっているのだと聞いたことがあります。

 

例えば、キャラメルに関する手紙を書いたあの日に、

そうであったら良いなと思い描いたあの景色は、

実は、過去世の私たちが歩んだ時間だったりもするのでしょうか。

 

いえいえ。そんな訳はないと、強く否定することが出来ないままに、

どこか肯定したい気持ちを見つけてしまうのは、

強く否定するだけの証拠がないからなのかも知れません。

 

それどころか、

もしも、私の中へと見つけた記憶のようなものが本物であるのなら、

納得が出来てしまうのです。

あなたと初めて出会ったあの日に感じた、あの、不思議な気持ちを。

 

なんだかとても不思議なものを見つけてしまったけれど、

人生の中には、時に説明もつかないような不思議な物事が起こるものです。

 

感じたものはきっと、正解として、

初めて見つけた私が知らない筈の記憶も、

大切に胸の中へと仕舞っておこうと思います。

 

 

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