拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

23歳

あなたへ

 

お父さんとお母さんが、俺に色々なことを教えてくれたから、

今の俺がいるのだと思っています。

改めまして、

俺のお父さんとお母さんになってくれてありがとう。

 

こんなメッセージを送ってくれたのは、

22歳になった日のあの子でした。

 

今度、大きな仕事を任せて貰えることになったよ

 

こんな弾んだあの子の声が聞こえて来たのは、

私の誕生日が間近に迫った頃のこと。

 

仕事の都合上、誕生日当日には連絡が出来ないからと、

少し早いけれどお誕生日おめでとうという声と共に、

仕事での活躍ぶりを聞かせてくれたのでした。

 

ゴールデンウィークの帰省では、

互いにひとつ歳を重ねてから、初めての再会となりました。

 

あの時の帰省は、寝過ごしてしまったあの子を隣の駅まで迎えに行くという、

笑ってしまうハプニングから始まりました。

 

あの子と私、2人が揃えば、

相変わらずにとめどないお喋りは何処までも続き、気付けば朝を迎えていて。

互いにひとつ年を重ねた私たちも、

相変わらずに、笑ってばかりの時間を過ごしたのでした。

 

そこから間も無くにやって来た母の日には、

冷凍庫の中を色とりどりにしてくれたあの子。

 

夢のような冷凍庫の中を覗いては、

何度も、ワクワクとした気持ちを感じたことも、

私の大切な思い出です。

 

此処から巣立ったあの子が、

初めて長い帰省をしたのは、お盆休みのことでした。

 

え?お母さんって、夏目漱石時代の人なの?

 

あの日のこんなあの子の言葉は、こうして思い返してみても、

なんだか笑ってしまいますが、

お札のデザインが変わったことにより、

それについての話をしながら、

他にはない世代分けをされたことも、なんだか楽しかった時間でした。

 

あの夏のあの子は、

長い帰省の中、読書を始めたことで、

これだと思える学問を私の目の前へと運んで来てくれました。

 

こうして振り返れば、あれは、

今の私が遂行し続けるKTSプログラムが生まれる原点となった出来事でもありました。

 

俺のお父さんは、格好いい

 

これは、

あなたの仕事との向き合い方を話した日のあの子の言葉です。

 

幼いあの子から見たお父さんとしてのあなたの姿ではなく、

大人としてのあなたの一面を知ったあの日のあの子は、

本当に嬉しそうに笑っていました。

 

俺たちってさ、凄く良い関係だよね

 

親子と呼ぶよりも、

どこか友達みたいな関係とも呼べる、

私たちの関係性についてをあの子が見つめたのは、

互いの将来の目標についてを話し合った日のことでした。

 

離れていても、しっかりと強い絆で結ばれていることを感じながら、

何度も反芻したあの日のあの子の声は、私の大切な宝物です。

 

はいどーも!元気だった?

こんな第一声と共に、迎えの車に乗り込んで来たのは、

この年末年始の帰省のあの子でした。

 

非日常となった時間を大切に過ごしながら、

私たちは互いの中に、これまで知らなかった感情を見つけて。

 

胸の奥にチクリと感じる痛みを掻き消すように笑い合った時間は、

これまでの私が知らなかった気持ちがしました。

 

巣立った我が子が置いて行ったゴミ。

それは親にとっての愛おしいものであるのだと、

こんな笑ってしまう視点を見つけたのは、

力強いハイタッチと共に、互いの日常生活へと戻ってからのことでした。

 

もう、全然寂しくないわ

毎日、充実してるよ

 

こんなあの子の元気な声が聞こえて来たのは、

互いに日常生活へと戻ってから、初めての電話でのことでした。

あの子の声を聞きながら、

私もまた前向きな感情で、あの子と笑い合ったのでした。

 

此処に、

22歳のあの子が見せてくれた笑顔、

22歳のあの子が聞かせてくれた笑い声、

そして、

22歳のあの子が教えてくれた初めての感情が集まりました。

 

今日の私は改めて、あの子が22歳になった日に、

送ってくれたメッセージを見返していました。

 

22歳は、俺にとって、本当に大きな年になると思います。

社会人3年目の自分が、どうなっていたいのかをしっかり見据えながら、

この1年を過ごして行くよ。

 

あの日のあの子からのメッセージは、こんなふうに綴られていましたが、

あの子はちゃんとそれを果たし、

社会人3年目は、あの子が目標としていたポジションでの仕事がスタートします。

 

あの子は本当に立派に、そして、真っ直ぐに、22歳を歩みましたね。

 

ねぇ、あなた。

自分の道を立派に歩む大人になった私たちの大切なあの子は今日、

23歳になりましたよ。

 

23歳になったあの子は、

どんな声を聞かせてくれるのでしょうか。

どんな笑顔を見せてくれるのでしょうか。

 

とても楽しみですね。

 

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