拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

私たちの仲睦まじい年齢差

あなたへ

 

あの夏から、年を重ねることがなくなったあなたと、

あの夏からも、この世界で年を重ねる私。

 

そんな私たちの年齢差が、

仲睦まじい、の年齢差であることに気が付いた日の私は、

この年齢に対して、特別な意味を感じていました。

 

仲睦まじい、の年齢差だからこそ、

この年齢の私に見える景色は特別な色を染めてみたい。

 

こんな気持ちでこの年齢を見つめた私の中には、思えば、

特別な景色がたくさん詰まったように思います。

 

あなたと通ってみたかったあの道で、素敵な虹の景色を見つけたこと。

香水を纏う自分を思い出したこと。

 

そう。それから、

きっとあなたが選んでくれたあのワンピースは、

今でも、私の一番のお気に入りです。

 

クリスマスパーティの日にあなたが見せてくれた景色は、

今、こうして思い返してみても不思議で、

ちょっとだけ切なくて、でも、とても素敵な景色でした。

 

そして、

あの頃の喧嘩をした数々の時間が、

何故だか頭から離れないままに向き合い続けた私は、

やがて、これまでには考えたこともなかった側面からの、

新たな視点を見つけることが出来ました。

 

これまでに私が見つけてきた答えのひとつひとつを改めて見つめ、結び付けながら、

きっともう、私たちが繰り広げた喧嘩の数々に、

向き合う日はやっては来ないような気がしたのは、

ある種の完成形をひとつ、手にすることが出来たからということなのでしょう。

 

キャラメルが好きだった自分を不意に思い出して、

一度、購入してからというもの、すっかり嵌ってしまったのも、

ずっと、好きではなかったお菓子のはずなのに、

あなたが好きだったお菓子を突然に好きになったことも、

この年齢になった私に起こった変化でした。

 

そちら側のあなたとの、

仲睦まじい、の年齢差を生きた私にとってのこの1年間は、

本当に特別の連続でした。

 

ねぇ、あなた。

これは全部、偶然なのかな。

 

それともやはり私は、

あなた監修の素敵なストーリーの中を歩んでいたのでしょうか。

 

あなたとの、仲睦まじい、の年齢差の私は、

とても楽しみながら歩むことが出来たよ。

本当に、たくさんの素敵な思い出をありがとう。

 

なんだか少し寂しいけれど、私がこの年齢として過ごせるのも、

今日が最後となりました。

 

私は明日、またひとつ、歳を重ねます。

 

 

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