あなたへ
随分と斬新なお味噌汁だったな
こんな感想を持ちながら、
見たばかりの夢の中を反芻したのは、先日の私でした。
あの日の私は、そちら側から帰って来てくれたあなたが、
お味噌汁を作ってくれるという夢を見ました。
それは、私が見たこともないお味噌汁で。
夢の中の私は、それをとても美味しそうだと思いながら見つめていたのに、
飲む前に、目が覚めてしまったのでした。
ねぇ、あなた
あのお味噌汁は、そちら側での手料理なの?
思わずあなたの顔を見つめて呟いたのは、
中身の具材が、これまでの私が見たこともないものだったからでした。
何かの野菜
ゆで卵
そして、唐揚げ
これがあの日のあなたが作ってくれたお味噌汁の具材ですが、
こうして文字にしてみると、やはり斬新過ぎるような気がして、
なんだか笑ってしまいましたが、
その味を知る前に、目が覚めてしまったことが残念で仕方がありません。
お味噌汁に唐揚げ。
その衝撃的な組み合わせに笑いながらも、
何気なくそれについてを調べてみれば、
他県では、お味噌汁に唐揚げを入れるところもあることを知りました。
思いもよらなかった組み合わせに、とても驚きましたが、
例えば、あの夢の中のあなたは、
そちら側で知り合った誰かから教わったお味噌汁を、
作ってくれたのかも知れませんね。
もしもそうであるのなら、
いつかのお盆を過ぎた頃の私が、自由に思い描いてみた、
お盆明けのパーティなんかも、実は本当にあるのかも知れません。
私が暮らしていた地域では、お味噌汁に唐揚げを入れるんですよ
例えばこんなふうに、新しく出来た仲間から、
あなたが知らなかった手料理を振る舞って貰ったりしてさ。
もしもそうであったとしたのなら、
なんだかとても嬉しいな。
だって、そこにいるあなたは、とても楽しそうだもの。
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