あなたへ
指先を綺麗に整えたばかりだと言うのに、
タブのついた入った飲み物を買ったのは、先日の私でした。
折角ネイルをしたのに、どうしてタブのついた飲み物を選んだの?って、
こんなあなたの声が聞こえてきそうですが、
これはね、態とです。
だってさ、
ネイルをした私が、タブのついた飲み物を持っていたら、
もしかしたら、
あなたが開けてくれるんじゃないのかなって、そんな気がしたから。
僅かに期待を込めたまま、
5秒が経ち、
10秒が経ち、
20秒が経って、30秒が経って。
期待した時間はもう、
私にはやって来なかったけれど、でも、それでもいいの。
大丈夫。
だって本当は、
そんなことは分かり切っていたのだから。
それでも私は、
ほんの少しだけ、待ってみたかったんだ。
ネイルを気にした私の代わりに、
いつでもタブを開けてくれていたあなたが、とても好きだったから。
きっと、誰にも理解しては貰えないであろうこんな時間も、
今の私にとっては、掛け替えのない大切な時間なのです。
あの頃の記憶を何度でも、私の中に蘇らせて。
そんな時間も大切にしながら、
私は生きて行きたいなって思っています。
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