拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

今の私には必要がなくなってしまったもの

あなたへ

 

きっとさ、夫婦喧嘩にも、夫婦喧嘩の仕方があるのかも知れないね。

 

例えば、

上手な料理の仕方があるように、

上手な掃除の仕方があるように、

喧嘩にもきっと、上手な喧嘩の仕方があって、

あの頃の私は、あなたと喧嘩をすることがとても下手だったんだなって、

初めてこんな視点を見つけることが出来たのは、

あの頃のあなたとしたたくさんの喧嘩に対して、

ある種の到達点へと達することが出来たからなのかも知れません。

 

あの日の彼女がくれた視点や言葉は、

それまでの私が感じていたものを大きく覆し、私に新たな側面から、

あの頃の時間を見つめさせてくれました。

 

全くの別視点から、

あの頃の時間を見つめることが出来るようになった今の私なら、

もっと上手にあなたと喧嘩が出来たのかも知れないと、

先日の私は不意にこんな視点を見つけることが出来ました。

 

今の私ならきっと、

もっと上手にあなたと喧嘩をすることが出来たのに

 

思わず小さく呟けば、胸の奥がギュッと掴まれて。

 

胸の奥に見つけた痛みを感じ切ってみれば、

新たな視点は私に、更に新たな視点を見つけさせました。

 

私は、あの頃の私だったから、

あなたとのたくさんの喧嘩をすることが出来たのかも知れないなって。

 

だから、あなたの隣にいたあの頃の私は、

あのままで良かったのかも知れないなって。

 

だってきっとね、

上手に喧嘩をする自信がついた今の私には、

もう、あなたとの夫婦喧嘩は、必要がないってことなのよ。

 

あの頃の、未熟で、喧嘩をするのがとても下手だった私にだから、

あの時間が必要で、

あの頃の私でなければ、

きっと前世でのあなたが望んだ今度の約束を、

叶えることは出来なかったことにもなるのかも知れないと、

今の私から見つめたあの頃のあなたとの喧嘩をした時間が、

そんなふうに見えたのです。

 

こんなふうに、新たな視点を見つけることが出来たことは、

私にとっての喜ばしい大きな成長である筈なのに、

なんだか少しだけ寂しさを感じてしまうのは、何故なのだろう。

 

あなたと過ごした16年間の中に、

きっとこの一生分の課題が詰まっているのだと、

いつかの私は、そんなふうにあなたと過ごした日々を振り返った日がありましたが、

あなたが居ないこの世界で、あの頃のあなたが残してくれた課題を、

こうしてひとつひとつ解いて行くことは、自分の成長を感じる共に、

痛みとも向き合うことなのかも知れません。

 

此処から先へと歩んで行けば、

きっとまた、新たな痛みと向き合うことになるけれど、

それでも私は、自分の成長を望み続けて行くのでしょう。

 

それがきっと、この人生でのやるべきことだから。

 

 

www.emiblog8.com

 

www.emiblog8.com

 

www.emiblog8.com

 

www.emiblog8.com

 

www.emiblog8.com

 

www.emiblog8.com

 

 

1ページ目はこちらより↓↓

拝啓、空の彼方のあなたへ - 拝啓、空の彼方のあなたへ