拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

本当はあなたに頼りたいこと

あなたへ

 

先日の外出先でのことでした。

 

いつも通りに車のエンジンを掛けて走り出した私ですが、

不意にメーターパネルを見てみれば、

見たことのないマークがついていたのです。

 

え?何これ?

何かのトラブル?

ねぇ、あなた

これは何のマークだろう

 

思わず小さく呟きながらも、

なんだかとても不安な気持ちになってしまったのは、

いつもとは、ほんの少しだけ違う走り心地を感じたからでした。

 

そのまま家まで走るには、ちょっと距離があり過ぎて、

仕方なく、一旦、

コンビニエンスストアへ車を停めてみることにしましたが、

不安な気持ちを抱えながらも調べてみれば、

どうやら私は、通常よりも、

快適に走ることの出来るボタンを押してしまっていたようでした。

 

私は、いつも通りで大丈夫です

 

こんな言葉を呟きながら、元に戻した私ですが、

私は今回、初めて、この車にそんなモードがあることを知りました。

 

車には、あまり興味がなく、どちらかと言えば苦手な部類であり、

私の基準とする普通を満たしさえしてくれていれば、

特別なものは何も求めてはいない私は、

特別なモードに入っただけで驚いて、

思わずあなたの名前を呼んでしまいました。

 

こんなところは、相変わらずなんだなって、

なんだか笑ってしまったけれど、

思えば私は、この車を購入してから一度も、

説明書を読んでみようと考えたことはありませんでした。

 

特に興味が持てないことであっても、

多少は、知っておくことも大切なことなのかも知れません。

 

今回、起こった出来事をきっかけに、

初めて、車の取扱い説明書を開いてみることにしました。

 

大まかにではありますが、一通り目を通してみれば、

これまで知らなかったことがたくさんあったのだと、

思わず、なるほどねと頷きながらページを巡りましたが、

きっとね、相変わらずに、車に関して、

興味がない私は、直ぐに忘れてしまうのでしょう。

 

ほら。好きな教科は直ぐに頭に入るのに、

苦手な教科は、なかなか覚えられないことときっと同じなのよ。

 

もしもまた、いつの日か、

車に関する変わったことを見つければ、

私は、あなたの名前を呼びながら、

何これ?何これ?って困惑するのかも知れないけれど、

そんな時は、笑って見ていてね。

説明書、読んだでしょ?って。

 

あなたを見送ってからの私は、

幾つくらいの車に関する様々を自分で解決出来るようになっただろう。

 

相変わらずに、車に関することは、苦手なままの私は、

毎度、あなたに頼りたくなっては、

何度でもあなたの名前を呼んでしまうけれど、

それでもちゃんと、

自分で解決出来る私へと成長することが出来ました。

 

本当は、あなたに頼りたい。

こんな気持ちは相変わらずな私だけれど、

私のペースでちゃんと成長をし続けて行くから、

きっとどこかで見ていてね。

 

 

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