あなたへ
あなたへとても嬉しいお知らせがあります。
今日、あの子が帰って来ることになりました。
明日、そっちに帰るよって、
あの子からのこんなメッセージが届いたのは、
昨夜の遅い時間のことでした。
思わぬあの子からの連絡に、
昨夜の私は、ひとりで舞い上がってしまいました。
今年のゴールデンウィークは、帰れないかも知れないと、
あの子のこんな声が聞こえて来たのは、
前回のあの子との電話でのことでした。
社会人3年目となり、
あの子の目標としていたポジションでの仕事がスタートし、
更に大きな仕事と向き合うことになったあの子は、更に忙しくなって行きました。
今年のゴールデンウィークは、お休みを取れないかも知れないと、
こんなあの子の声に耳を傾けながら、あの日の私は精一杯、応援したのでした。
頑張れって。
だから、今年のゴールデンウィークは、
ひとりで過ごすのだと思っていました。
巣立った我が子を遠くから応援するって、きっとこういうことなんだなって、
少しずつ変わり行く形を寂しくも感じながらも、
あの子が自分の道を真っ直ぐに歩んでいることが嬉しくて。
だから私も、私の道をしっかりと歩んで行こうって、そんなふうに考えていました。
それがきっと、今の私のやるべきことであり、
あの子と会えない寂しさとの向き合い方でもあるのかも知れないなって。
昨夜の私は、今日が来るのが楽しみ過ぎて、眠れなくなってしまいました。
今日は、かなりの寝不足ではありますが、
これから買い物へ出掛けて、夕飯の下拵えに取り掛かりたいと思います。
昨夜は短いメッセージが届いただけで、
いつまでこちらにいられるのかなどの詳細は、まだ何も分かっていませんが、
夕方頃に、こちらに着く予定のようですよ。
今回の帰省では、あの子のどんな声が聞こえて来るでしょうか。
とても楽しみですね。
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