拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

前髪 -2025-

あなたへ

 

前髪が伸び過ぎて、煩わしさを感じながらも、

なかなか切るタイミングを見つけることが出来ないままに、

暫くを過ごしていましたが、

漸く、前髪を切るタイミングを見つけることが出来たのは、先日のことでした。

 

切り立ての前髪を見つめながら、小さくため息を吐き出しながら、

なんだかなって、思わず小さく呟いて。

 

美容師さんから、前髪の切り方を教わったのは、昨年の夏と秋の頃のことでした。

あれからの私は、教わった切り方を真似て、何度も練習中ですが、

実は思っていたよりも、習得までに時間が掛かっています。

 

失敗はしていないけれど、成功とも呼べないままに、

毎度、少しだけ納得のいかない前髪を見つめるのです。

 

あの日の私が教わったのは、アーチ型に切る方法。

理屈は分かっているのに、何度挑戦してみても、少しだけ納得が出来ないままに、

これが、プロの方と素人の違いなのかも知れないと、毎度、諦めてしまうのです。

 

あなたならきっと、もっと上手に出来るんだろうな。

 

今回もまた、納得のいかなかった前髪を見つめながら、

私の前髪を切ってくれた幾つものあなたを思い出していました。

 

今日は、こんなふうに切ろうか、とか、

こんなふうに切ったら可愛いと思うよって、

いつの頃からか、あなたは、

様々な型の前髪を提案してくれるようになりましたっけ。

 

そんなあなたがこの技術を知ったのなら、直ぐにそのコツを覚えて、

とても上手に切ってくれたのでしょう。

 

何度も鏡を覗いては、

切り立ての前髪ばかりが気になってしまう私だけれど、

次のお盆には、きっとまたあなたが前髪を切ってくれるから、

これで頑張って行こうと、

漸く、自分を奮い立たせたところです。

 

ねぇ、あなた。

昨年の今度の約束を覚えていますか。

 

次のお盆には、きっとまた、前髪を切ってね。

約束だよ。

 

 

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