あなたへ
2人で一緒にいる時間が増えれば増えるほど、
あの時ごめんね、とか、
あの時ありがとう、とか、
あの時嬉しかったって、
その時に伝えることが出来なかった言葉を、
伝えられるタイミングがやって来るものなのかも知れないな。
これは、先日の私の中が不意に見つけた視点でした。
2人で長く一緒にいることってきっと、
なんでもない時に、不意に思い出す過去があったり、
時には、それまで歩んだ道のりを2人で振り返りながら、
あの頃には素直に言えなかった言葉を、
不意に伝えられる瞬間がやって来るものなのかも知れません。
そう。例えば、子育てを終えて、
慌しかった日常が過去のものへと変わった時というのは、
そんなタイミングが訪れる時でもあるのかも知れませんね。
もしもあの夏の運命が違っていたのなら、
今頃の私たちには、そんな時間が流れていたのかも知れません。
時々には、慌しかったあの頃の、
言いかけの言葉たちがふと浮かんだりもしてさ。
長く一緒にいることは、思い出が増えるばかりじゃなくてきっと、
過去に置き去りにしてしまった隙間に、漸く伝えるべきだった想いを置く瞬間を、
見つけることも出来るということなのでしょう。
2人で歩んだ道を振り返りながら、
あの頃には素直に伝えることが出来なかった言葉を口にすることが出来たのなら、
それは自分の成長に気付くきっかけともなり、
それまでの時間の中で何を学び培って来たのかを、
互いに確認し合うきっかけにも繋がるのかも知れませんね。
もしも此処に、そんな時間がやって来ていたのなら、
私は、どんな気持ちを感じることが出来たのだろう。
私はこの人生の中で、
いつでも、あの時ごめんねを伝えられるわけではないことを学びました。
だからこそ、ありがとうも、ごめんねも、
なんだか少しだけ恥ずかしくなってしまうような胸の内の想いも、
その時に言葉にして伝えることを大切に歩んで来ました。
あなたと一緒に生きる私にしか出来ない成長の仕方があり、
そして、
この人生を生きる私にしか出来ない成長の仕方があって。
どちらか片方を知れば、どちらか片方は学ぶことが出来ないのだろうと、
いつかの私はこんなことを考えた日がありました。
またひとつ、この人生の中では知ることの出来なかったものを見つければ、
胸の奥が痛むけれど、でも、
どちらも、あなたが教えてくれる学びであることに、
変わりはないのだと言えるのでしょう。
新たな視点をひとつ見つける度に、私はこうして相変わらずに、
もしもを思い描きながら、新たな痛みを見つけてしまったけれど、
私はこれからも、この人生で学んだことを大切に、
歩んで行こうと思っています。
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