あなたへ
今日はなんだか、髪が良い感じ。
髪を整えながら、いつもとは違うその感じに、満足していたのは今朝の私でした。
今日の私の髪は、いつもよりも纏まってくれて、
私の思った通りになってくれて。
そんな良い感じの髪なのです。
これは、昨日買ったばかりのコンディショナーのお陰なのかも知れません。
シャンプーとコンディショナーはお揃いのものを。
長年に渡り、私にとってはそれが当たり前でしたが、
いつの頃からか、シャンプーは肌に合った優しいものを、
そしてコンディショナーは、
使ってみたいものを試してみるというのが、私の新しい形となりました。
丁度、コンディショナーが切れて、
買ったばかりのコンディショナーを試してみたのは、昨夜のことでした。
相変わらずに使い続けているオイルとの相性が良かったのか、
買ったばかりのコンディショナーが私の髪に合っていたのか、
またはその両方であるのか、よく分かりませんが、
今日の私の髪は、最高なのです。
きっと私以外、誰ひとりとして、
この僅かな違いに気付く人はいないのでしょう。
私だけが気付く僅かな変化でありながらも、
ほんの少しだけ特別な私になれたような気もしてしまうから、
なんだか不思議なものです。
ねぇ、あなた
今日の私の髪がね、なんだかとても良い感じなの
触ってみて?
もしも今日、あなたにこんな声を掛けたとしたのなら、
あなたはきっと相変わらずに、ほんの少しだけ面倒くさそうな顔をしながら、
私に付き合ってくれたのでしょう。
相変わらずに、もしもを思い描いた今日の私の胸の奥には、
僅かに胸の痛みを見つけてもしまったけれど、
ほんの僅かな違いなど、本当はどうでも良いくせに、
どうでも良いとは、決して言わなかったあなたのことが、
私はとても好きなのだと、今日の私はふと、
これまで気付かなかった私の気持ちを見つけることが出来ました。
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