あなたへ
梅雨入りしたばかりの筈なのに、ここ最近のこちらでは、
急に気温が高くなり、暑さを感じられるようになりました。
夏によく似た温度を感じれば、既に梅雨は明けて、早々に夏が来たのかと、
僅かに錯覚をしてもしまいますが、まだ、夏の匂いはしません。
きっと、此処にあるのは、夏によく似た季節なのでしょう。
気温が安定せず、肌寒さを感じる日もあるのが梅雨の時期。
私の中でのこの時期というのは、そのようなイメージがありますが、
思えば昨年の今頃の時期にも、夏によく似たものを感じながら、
歩んでいたような記憶があります。
わたし肌、という言葉が生まれた日のことを何度も思い出すのも、
あなたへのわたし肌温度のコーヒーを淹れることが頻繁になるのも、
梅雨の頃のお決まりでしたが、
昨年がそうであったように、今年もまた、
わたし肌温度を飛び越えて、アイスコーヒーへと変わりました。
今頃のあなたは、驚いているのかも知れませんね。
あれ?もうアイスコーヒーなの?って。
あの頃のあなたが知っている梅雨と、今の梅雨とでは、
少しずつ、何かが変わって来ているのかも知れません。
あの夏からのこちら側では、
時代の移り変わりと共に、様々な変化がありましたが、
季節という視点からこの世界を見つめてみても、
少しずつ、あなたが知らなかった世界へと変わり行くのかも知れません。
相変わらずに夏が大好きな私は、
夏によく似た季節もまた、好みの季節ではありますが、
それでもふと、願ってしまうのです。
せめて季節だけは、
あなたと見ていたあの頃のままでいてくれたら、と。
1ページ目はこちらより↓↓