拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あの夜の答え合わせ

あなたへ

 

あの日以来。

そう、あの日以来です。

 

視界の端に黒色が映る度に驚いて、飛び上がっていたはずの私でしたが、

それが起こらなくなったことにふと気が付いたのは、昨日のことでした。

 

視界の端に映る黒色が、あれ程までにもトラウマとなっていた筈なのに、

あの現象が起こっていたのは、

新たな視点を私に見つけさせる為であったのだと言わんばかりに、

あの日以来、私は、視界の端に映る黒色に飛び上がることがなくなりました。

 

あの、新たな視点を見つけた日の私は、

これからもきっと暫くは、

こんな日々が続くのだろうと覚悟していた筈だったのに、です。

 

Gとの戦いのあの夜から、10日程が経ちました。

時間と共に、癒えたものもきっとあるのでしょう。

 

ですが、それにしてはタイミングが良過ぎるような気もしてしまうのは、

それ程までに、私の日常生活の中には、

自然な形へと整えられた上手く出来過ぎた展開たちが、

常に存在しているからなのかも知れません。

 

こうして考えてみれば、やはりあの、Gとの戦いの夜にも、

その後、視界の端に映る黒色に怯えたことにも、

確かに意味があってのことであり、

そこに隠されたもの全てを見つけることまでが、

実はひとつのストーリーであったようにも思えるのです。

 

もしも私が感じたことが全て正解であるとするのなら、

あの、Gとの戦いの夜は必然的に起こったことであり、

あの日のあなたは、自室に篭って弱音を吐いた私のことも、

そして、絶対に誰にも見られたくはない個性的なあの格好も、

こっそりと見ていたということなのでしょうか。

 

そうして、あの夜からの私が、

視界の端に映る黒色に怯えて、飛び上がっていたことも、

あなたは、全てを見ていたということなのでしょうか。

 

酷い!酷いですよ!

もう!今日はコーヒー抜きですからね!

 

改めて、あの恐ろしい夜のことを思い返せば、

なんだか怒りが込み上げても来ましたが、

ことの発端は、あの夢を見た私にあるような気もします。

 

この瞳には映らなくとも、あなたが確かに存在している証拠を、

またひとつ集めることが出来た夜ということにしておこうと思います。

 

でも。

 

でも、ですよ。

 

いつかの私は、この人生の中には、

あなた監修の短編映画みたいな時間が散りばめられているのだと、

こんな視点を見つけた日がありましたが、

あの日の私は確かに、

ホラー映画仕立てのストーリーだけは、

絶対に辞めてねとお願いした筈だったのに、

今回の出来事は、私の中では、ホラー映画に匹敵するストーリー展開でしたよ。

いえ。黒色に怯えた日々は、もう、完全にホラー映画ではありませんか。

 

手に汗握る、衝撃のラストシーン!

とか、

忍び寄る恐怖の黒影

 

みたいな展開やストーリーは、もういりません。

 

次は、穏やかで、優しい愛を感じられる素敵なストーリー展開を期待しています。

という願いを込めて、

今日も愛情たっぷりのコーヒーを淹れましたよ。

 

 

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