拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

珍しい生き物 -2025-

あなたへ

 

暑っ・・

暑いよ

 

これは、ここ最近の私の朝の寝惚けた独り言です。

 

眠りから覚めたと同時に季節を感じては、

夏がやって来たのだと、何度でも、ここにある季節を確認して、

元気よく起き出すのが、ここ最近の私の朝の始まりです。

 

こちらでは、先日、梅雨明け宣言がありました。

蝉の声はまだ聞こえないけれど、きっともうすぐ、

その元気な声も聞こえて来るのでしょう。

 

今日も暑くなりそうですね

今日も暑いですね

 

気が付けば、こんな挨拶をすることも増えて来ました。

 

先日の私も、当たり前に、この季節に相応しい挨拶を交わしながらも、

この方の言う、暑いですね、とは、

どちら側に属した暑いですね、なのだろうかと、

密かにこんなことを考えていました。

 

私の言う暑いですね、とは、

暑くてとても良いですね

最高ですね、の略であり、

そこに含まれているのは、夏愛なのです。

 

ですが、夏が苦手な方が発する、暑いですね、とはきっと、

その真逆の意味を持つ言葉なのでしょう。

 

季節に合わせた挨拶というのは、その季節をどう感じているかによって、

主に2種の意味が密かに隠されているのだと私は思っています。

 

挨拶という軽い会話の中で、

そのどちらに属するものであるのかまでを明確に知ることは出来ませんが、

そこに聞こえる声のトーンや表情からは、

どうも私の言う、暑いですね、とは、

真逆の意味が含まれていることが大半であるような気もしています。

 

思えば、あなたは夏が苦手だったし、あの子もまた、夏が苦手。

こうして改めて考えてみれば、私の身近には、

夏が好きな人はひとりもいないような気がします。

 

これまで、特に考えたこともありませんでしたが、

夏が好きな人というのは、実は、珍しいタイプであり、

実は私は、この人生の中で、

夏が好きな人とは、まだ一度も出会ったことがないのかも知れません。

 

私は、私が思っていたよりも、珍しい生き物なのでしょうか。

 

ですが、これだけ魅力的な季節なのです。

私と同じ熱量で、夏を愛する人が絶対にいる筈なのです。

 

夏の空を見上げながら、今日の私は、

いつか、私と同じ熱量で、

夏が好きな人と出会ってみたいという、密かな夢を見つけました。

 

その方と、夏についてを語ることが出来たのなら、

今の私がまだ持ち合わせてはいない新たな視点を分けて貰いながら、

私はきっと更に、夏を好きになるのでしょう。

 

 

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