拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

私の中に灯ったもの

あなたへ

 

あれから随分と時間が掛かってしまいましたが、

漸く、例の小説を読み終えたのは、昨夜のことでした。

 

小説を読むことって、なんだか冒険へ出掛けているみたい。

 

今の私は、あなたの側で、

読書の時間を楽しんでいたあの頃のようなペースで、

本を読み進めるだけの時間を取ることは出来なくなってしまったけれど、

随分と長い時間を掛けて漸く1冊の小説を読み終えてみれば、

なんだか、長い冒険から帰って来たような気もしています。

 

そう。この感じ。

 

昨夜の私が思わず呟いたのは、

あなたの側で、本を開いていたあの頃の私は、

確かにこんな気持ちで、

最後の1行を読み終えて、本を閉じていたのだと、

何処かに置き去りだった気持ちを取り戻したからでした。

 

1冊の小説を読み終えてみれば、

私に見える世界は確実に何かが変わり、

新たに手にしたばかりの視点や、発見を見つめれば、

私はまた直ぐにでも、新たな冒険へと出掛けたくなってしまう。

 

だから私は、小説を読むことが好きだっだのだと、

あの頃の私が何故、小説一択であったのかについての理由を、

不意に見つけてしまいました。

 

さて、困りました。

あなたの側にいたあの頃のように、

読書の時間を取ることは出来ないとしながらも、

確実に私の中へと、読書欲に火が灯ってしまったようです。

 

どんなに頑張っても、眠らない体は手に入らないし、

どんなに望んでも、体はひとつしかありません。

それでも私は、きっとまた直ぐに、新たな冒険へと出掛けるのでしょう。

 

困ったと、こんな文字を綴りながらも、私の中へと浮かぶのは、

寝不足上等!と、こんな気持ちなのです。

 

次はどんな冒険に出掛けるのだろうかと、

今の私の中には、ワクワクとした気持ちばかりが、湧き上がっています。

 

 

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