拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

私のために作られたもの

あなたへ

 

11周年

 

こんな文字を見つめながら、

当時のことを振り返ったのは、先日のことでした。

 

この、11周年、という文字は、ゲームアプリに表示された文字です。

 

あなたを見送り、どのくらいが経った頃だっただろう。

当時、リリースされたばかりだったこのゲームアプリへと招待してくれたのは、

友人でした。

 

11周年という文字を見つめながら、思えば私は、

この11年間の間、飽きもせずに、このゲームを楽しんでいたのだと、

こんな気持ちと共に、私は初めて、

このゲームを始めた当初のことを振り返ったのでした。

 

あなたを見送り、然程、時間が経っていなかったあの頃の私は、

あの子が眠ると、よくお布団の中で、ひとりで泣いていました。

 

眠りへの入り口を、

見つけることが出来ない夜ばかりを過ごしていたあの頃の私にとっては、

夜を迎えることが、なんだか怖くもありました。

 

そんな私の手元へと届いたこのゲームには、

実は随分と救われていたのだと思います。

 

このゲームをインストールしてみたことをきっかけに、

眠くなるまでゲームをしてみる、という夜の新しい過ごし方も、

取り入れてみるようになったのでした。

 

こうして改めて、これまでにはなかった視点から、

あの頃からのことを振り返ってみれば、

私は何故、これまで気が付かなかったのだろうかと、不思議な気持ちがしました。

 

きっと、このゲームには、アプリのリリースから1周年の時も、2周年の時も、

きっと毎年、節目を祝った何かしらの文字があった筈なのです。

 

それは、必ずあなたの命日を過ぎた頃に表示された筈であり、

もう少し言い方を変えるのであれば、

あなたを見送ってから、どれくらいが経ったのかを知らせる数字ともなる筈なのです。

 

それなのに、何故だか私の中では、2つの数字に共通点があることが結び付かずに、

私はこれまで、このゲームアプリを始めたきっかけや、

あの頃の私が、どんな気持ちで、

このゲームと向き合っていたのかを振り返ることも、一度もなかったのです。

 

故に、このゲームアプリを開いても、

後ろ向きになってしまうような感情になることは、一度もありませんでした。

 

こうしてひとつ、不思議な現象を見つけてみれば、

実はもうひとつの不思議なものも見えて来ました。

 

私、ゲームは絶対に飽きるのです。

 

一時は嵌ったとしても、必ずブームが去るようになっているもの。

それは、ゲームなのです。

 

恐らく、私は元々、ゲームという類はあまり好きではなのだと思います。

 

故に、そんな私が、11年間の間、

同じゲームを楽しむことなど、絶対に有り得ない筈なのです。

 

とても不思議ですが、このゲームは、私の手の中でずっと、

あなたがこの世界からいなくなってしまってからの11年間の私の側に、

寄り添ってくれていたものだとも捉えることが出来るのでしょう。

 

こんな観点から、このゲームを見つめてみるとするのなら、

このゲームは、

ゲームを好まない私を飽きさせることのない作りとなっていると考えることが出来、

それは、どのようなものであれば私が、

飽きることがないのかをよく知っているあなたなら、

作ることが出来るのかも知れないと、考えることも出来るのだと思います。

 

もう少しだけ、見方を変えるのであれば、

このゲームは、実は私のために作られたゲームであると、

こんな見方をすることも出来るかも知れません。

 

新たな視点に気が付けば、やがて私は、不思議な視点までもを見つけて、

なんだか驚いてもしまいましたが、

これが、今の私に見えるこの世界なのかも知れません。

 

お布団の中で、泣いていたあの頃の私は、

あれから少しずつ、前を向いて歩めるようになり、

眠る前の僅かな時間に、

音楽を楽しんでいた自分や、読書を楽しんでいた自分を取り戻して来ましたが、

夜のひとときの楽しみのひとつとして、

このゲームを楽しむ時間も、此処に存在し続けています。

 

11年間の間、解かれなかった魔法が解けて、

新たな視点を見つけてみれば、

またひとつ、私は、あなたに強く守られながら歩んでいるのだと、

そんな証拠を見つけることが出来たようにも感じています。

 

 

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