拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

亡き夫と過ごした7日間 6

『俺は今、プラスのエネルギーの話をしたけれど、

それはマイナスのエネルギーも全く同じなんだよ。』

 

愚痴、不平不満、そして、陰口。

このような行動にはマイナスのエネルギーが発生し、

それらもまた伝染して行くのだと言う。

 

「あぁ、それ。分かるかも知れない。」

 

例えば皆で雑談をしている時なんかに、その中の誰かが1人でも誰かの陰口を叩くと、どんどん陰口大会になって行ってしまう。

 

それもまたエネルギーが拡大されているからであり、

同調する人が増えれば増える程に、

そこに発生するのは、大きなマイナスのエネルギーなのだそうだ。

 

「こんなこと言っても良いのか分からないけれど、

初めに陰口を言う人ってさ、いつも決まっているような気がする。

そういう人も、幸せになるために生まれて来たのよね?

幸せになるために生まれて来たのなら、

その人が発しなければならないのって、本当はプラスのエネルギーってことよね?」

 

『うん。そうだよ。人は皆、幸せになるために生まれて来た。

それなのに、マイナスのエネルギーを発生させてしまうのは、

【囚われて】いるからなんだよ。』

 

実は、囚われている期間が長ければ長いほど、

マイナスのエネルギーを発生させる力が強くなるのだそうだ。

そうして、類は友を呼び、尚更に囚われ続けるという負のループに陥るのだと言う。

 

「それなら何故、この世界には、

我慢とか、苦労とか、人をネガティブにさせるような物事が存在するの?

囚われてしまう物事がなければ、誰もが幸せに生きられるってことじゃない?」

 

プラスのエネルギーを発生させることが向こう側を創ることにも繋がるのなら、

そもそもマイナスのエネルギーを発生させるような出来事なんて、

なければ良いと思う。

 

『それじゃ、この世界に何もないのと同じ。

この世界に何もなければ、生まれて来る意味もない。』

 

経験することでしか知れないことがあるから、

この世界にはマイナスのエネルギーも存在するけれど、でも、それはただの通過点。

囚われるためにそれがあるわけじゃない。

そして、マイナスがあるからプラスのエネルギーが発生するとも言えるのだと、

夫は言った。

 

「ところで、そっち側の世界では、プラスのエネルギーを作ることは出来ないの?」

 

『出来ない。俺たちがいるこっち側は、無、とはまた違うんだけれど、

もの凄く穏やかなんだよ。

日々の生活があるわけでもなければ、

感情が左右されるような物事が起こるわけでもない。

よくさ、亡くなった人に、ゆっくり休んでねって、声を掛けるでしょう?

その、休む、というのがどういう感じなのか、

想像してみれば分かりやすいかも知れない。

生み出すのはこっち側の世界。だから皆、何度も生まれたがるの。』

 

「そっち側を創るために?」

 

『そうだよ。』

 

私は、この世界に生まれることは、学びのためなのだと思っていた。

だから時にネガティブな出来事が起こったりもする。

それらは成長するために起こる物事なのかも知れないと、

私はそんなふうに物事と向き合って来たけれど・・・。

「違うの?」

 

『そうだな・・・。そうだとも言えるし、違うとも言えるかな。』

 

マイナスのエネルギーを知ることで、

より強いプラスのエネルギーを創り出すことが出来る。

それは、学びを得て魂を磨くと言い換えることも出来る。

結果はどちらも同じことだから、私の考え方も間違いではない。

 

『でもね、ネガティブな出来事に対して、

間違えた捉え方をしてしまった場合には、その限りではなくなるんだよ。』

 

人生の中で起きるネガティブな出来事は、

ただ向き合い続ければ良いわけではないと、夫は言った。

 

『例えばさ、我慢に我慢を重ねたら、

その先には幸せが待っているみたいな捉え方があるけれど、それは少し違うからね。

我慢に我慢を重ねた先にあるのはね、更なる我慢になることもあるの。

それが囚われているってこと。』

 

例えば、凄くお腹が空いていて、でも、直ぐに食べられるものが家にないとする。

お腹が空いているのを我慢しながら、買い物へ出掛けることは、

我慢の先に幸せがあることになる。

でも、お腹が空いているのに、何も行動せずに、我慢だけをしていても、

お腹が満たされることは永遠にない。

 

『我慢にも実は2種類があるの。

前者のやり方が幸せに生きるってこと。

後者のやり方が囚われるってこと。』

この世界はこんなふうに、出来ているのだと言う。

 

『色々と難しい話をしたけれど、大切なのはひとつだけ。

人は幸せになるために生まれて来たってこと。

だからいつも、幸せになることだけを望んで生きて欲しい。

生きることは、苦しいと感じることも、辛いと感じることもあるかも知れないけれど、

でも、それらは人生の主役じゃないからさ。』

 

 

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