「はい!どーも!ただいま!!また帰って来ちゃったよ。」
相変わらずに元気いっぱいのあの子が、車に乗り込んで来た。
時間は、深夜23時45分。
あの子が電話をくれたのは昨夜のことだった。
ーーー俺、明日、そっちに帰るよ。ーーー
夫と会話を楽しんでいたあの子は、突然に明日帰ると言い出した。
俺もお父さんに会いたい、と。
そうしてあの子は早々に電話を切り上げると、
こっちに持って帰って来ても進められる仕事以外を全て終わらせて、
こっちに帰って来たのだ。
「いゃぁ、お父さん!本当に久し振り!」
迎えの車内で、無事に再会を果たした2人だったけれど、
家に帰って来るとあの子は改めて、夫と向き合った。
「大きくなったね。本当に大きくなった。・・・俺よりも・・・。」
そう言って、夫は、自分の身長を超えたあの子を、
少しだけ悔しそうな、それでいて、とても嬉しそうな顔で見つめていた。
こうして、私たち家族3人での日々が始まったのだ。