拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

独特な視点からあの子の成長を見つめた日

あなたへ

 

録画を観終えて、停止ボタンを押して、いつも通り、

テレビの電源を切ろうとした私の目に飛び込んで来たのは、

私が子供の頃に観ていたトレンディなテレビドラマのワンシーンでした。

 

あれ?このテレビドラマ知ってる、と、思わず手を止めて、

懐かしいシーンを暫くの間、見つめていたのは、先日のことでした。

 

昔のテレビドラマのワンシーンが紹介される時というのは、

必ず俳優さんの当時の年齢が添えられていたりもしますが、

その年齢を見て、なんだか驚いてしまったのは、

今のあの子よりも、少し年下の年齢であったからでした。

 

私が子供の頃というのは、当然ながら、当時の私もまた、

今のあの子よりも年下であり、

その頃の私が観ていたテレビドラマの俳優さんもまた、

今よりもずっと若い年齢であるというのは、実に当たり前なことではありますが、

この時のこの俳優さんよりも、

今のあの子の方が年上であるという視点は、これまでにはなかった視点からの、

あの子の成長を振り返るきっかけをくれたのです。

あの子は、大きくなったんだなって。

 

あの日の私は、こんな視点から、我が子の成長を感じることもあるのだと、

なんだか笑ってもしまいましたが、年齢を重ねるということは、

そして、我が子が大人になるということは、

こんなふうに、振り返る視点が増えて、

様々な視点から我が子の成長を感じるものなのかも知れません。

 

あの日の私の気持ちを振り返ってみれば、

なんだか随分と独特な視点を見つけたような気もして、

やはり笑ってしまいましたが、

もしも今、あなたと話をすることが出来たのなら、

もしかしたら、あなたもまた、

密かに独自の視点から見つめたあの子の成長についてを、

話して聞かせてくれたのかも知れませんね。

 

あなたにだから話してみたいことであり、

あなたがいないから、誰にも話さない。

 

日常の中、見つけた小さな視点を誰にも話すことなく、

こうして私は、幾つくらいの視点を胸の中へと収めて来ただろう。

 

またひとつ、新たに見つけた視点は、誰にも話すことがないままに、

私の胸の中へと大切に集めました。

 

 

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