拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

筋肉の正しい使い方

あなたへ

 

私が筋トレを始めてから、5ヶ月が経ちました。

今日の私は、思えば筋トレとの向き合い方も随分と変わったなと、

これまでの私の筋トレライフを感慨深く振り返っていました。

 

私にとっての筋トレとは、

幸せな気持ちのする例のアレを分泌させることが目的なのであり、

筋肉隆々になることなど特に目的とはしていませんでした。

 

気分だけが筋肉隆々であれば良い。

それが私にとっての筋トレとの向き合い方だった筈なのです。

 

それなのに、筋トレを始めてからの私が太くなったと感じたのは、

夏が始まる前の頃のこと。

 

あれから、サイズを元に戻すことに全力を尽くすべく、新たなやり方を取り入れて。

やがて、ジーンズサイズの自分へと戻ることに成功した私は、

一旦はそれで満足した筈だったのに、今度は別なことが気になり出しました。

 

それは、私は、正しく筋肉を使えているのか、という点でした。

実は、望んでいない部分の筋肉が発達し、太くならなくても良い部分、

いえ、正確には、太くなっては困る部分が、

なんだか太くなったような気がしていたのでした。

 

きっと筋トレを辞めれば、元に戻るのでしょうが、

私には、筋トレを辞めるという選択肢はありませんでした。

だって私は既に、筋トレ後に分泌される例のアレの虜ですから。

 

そうして、例えば、筋トレ前に行えば、

正しく筋肉を使えるようになるようなストレッチなんかもあるのではないかと、

こんなことをふと考えた頃、その動画は、突然に私の目の前に現れたのです。

 

ただ筋トレをすれば良いわけではない。

正しく筋肉を使うためには、骨格が大切であると、

こんなニュアンスの言葉と共に、紹介されていたのはストレッチだったのです。

 

私は早速、新たなストレッチを取り入れることにしたのですが、

そこは、痛い、なんて生易しい世界ではなく、

思わず、イデデデ!と、声が漏れてしまうような世界でした。

 

筋トレにも、初級者向けから上級者向けまでのものがあるように、

ストレッチにもまた、様々な段階があるのかも知れません。

 

私の目の前へと突然に現れたストレッチは、

筋トレを始める前の私であれば、

着いて行くことが出来ずに諦めてしまっていたであろう内容のものでした。

 

人生に起こる物事は、いつでも順序良くやって来るものなのだと、

いつの頃からか、私は、こんなふうに考えるようになりましたが、

私の新たな日課となったストレッチは、

筋トレを始めた今の私だからこそ、出会えた世界であったのかも知れません。

 

人生とは、本当に不思議なものです。

 

近頃では、少しずつ、

新たに出会ったストレッチの動きにも着いて行けるようになり、

少しずつ私が抱えた悩みの改善にも繋がっているようにも感じています。

 

あの子に勧められるままに、見様見真似で筋トレを始めたことで、

これまで使われていなかった筋肉たちが目覚めれば、

私の中へと眠っていたのであろう新たな自分が目を覚まして。

 

思えばあれから随分と、私に見える景色も変わりました。

 

ただ、幸せな気持ちのする例のアレを感じたかっただけなのに、

まさかこんなふうに変わるだなんてね。

 

こうして振り返ってみれば、なんだか自分でも驚いてしまいますが、

正しく筋肉を使うことを新たに覚えた私は、

一段と、気分だけは筋肉隆々に、日々を歩んでいます。

 

 

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