あなたへ
私は、あなたと同じ姓を名乗るようになってから、
どれくらいが経ったのだろう。
何気なく、こんなことを考えていたのは、先日のことでした。
何故だか、あなたと同じ姓で呼ばれることに、
初めから違和感を感じることがなかった私は、
その姓で呼ばれることにも、そして名乗ることにも、直ぐに慣れて行きました。
思えばあれから、あなたと同じ姓である自分は、
更に私にとって馴染みの深いものとなりましたが、
元々は、別な姓を名乗っていたのだったと、
あの日の私は、ふと、こんなことを考えました。
そうして、私があなたと同じ姓を名乗るようになってから、
どれくらいが経ったのだろうかと指折り数えてみれば、
既に私は、この人生の半分以上を、
あなたと同じ姓を名乗り生きていることに気が付いて、
なんだか驚きながらも、感動してしまったのでした。
あなたはもう、此処にはいないけれど、
あなたと同じ姓となったあの日の私は、
あの頃のまま、此処にいるんだなって、初めてこんな視点から、
2人並んで名前を書いたあの日のことを振り返りました。
あの日の私は、いつかこんなふうに、
あなたと同じ姓を名乗る時間が、人生の半分を超えるだなんて、
考えてもいなかったけれど、
あれから、毎日毎日、歩み続けて、
いつの間にか、あなたと同じ姓を名乗る時間が、
人生の半分以上を超えたと気が付くことが出来た時って、
こんなにも素敵な気持ちがするんだね。
ねぇ、あなた
あなたと同じ姓で生きて来た時間の方が、長くなっていたよ
なんだか凄くない?
もしも今、あなたと話をすることが出来たのなら、
こんな私の言葉に、
あなたは、どんな声を聞かせてくれたのだろう。
あなたと出会い、恋をして、やがてあなたと家族になって。
私は、この人生の半分以上を、あなたを想い生きているのだと、
こんな視点から、改めてこの人生を見つめ直してみます。
あの夏に突然に出会ったあなたは、
私に、こんなに素敵な景色を見せ続けてくれているんだね。
1ページ目はこちらより↓↓