拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あなたの中で眠った夜

あなたへ

 

あなたの夢を見たような気がする。

 

ふと、昨夜の夢の中で私が感じていた気持ちを思い出したのは、

日中の、何気ない時間の中でのことでした。

 

夢の中の私は、確かに、あなたのすぐ側で、

幸せな気持ちを、胸の中いっぱいに感じていたような気がするのです。

 

それなのに、どんなに記憶を辿ってみても、

それがどんな夢であったのかを思い出すことも出来なければ、

そこにあなたの姿を見つけることも出来ないままに。

 

何度、夢の中を辿ってみても、私の中へと鮮明に蘇ったのは、

そこで感じていた幸せな気持ちだけでした。

 

穏やかな愛が、静かに胸の中へと満ちて。

深い安らぎの中に身を委ねれば、

やがて私を包み込んだそれとの境界線がなくなって行って。

 

それはなんだか、

私を包みこんだそれと、私との境界線がなくなって、

まるでひとつになるような、そんな不思議な感覚でもありました。

 

こうして何度も、あの夢の中を反芻してみれば、

夢の中で私を包み込んでいたのは、

あなたという存在そのものだったのかも知れません。

 

実は私は初めから、昨夜の夢の中では、

あなたの姿を見てはいなかったのかも知れませんね。

 

こうして夢の中で感じた気持ちを思い返してみれば、

何度でも、胸の奥から、

穏やかな愛が満ちて来るような不思議な気持ちがします。

 

なんだか、とても不思議だけれど、

昨夜の私は、あなたという存在そのものの中で、眠っていたのかも知れません。

 

もしも、そうであったとするのなら、

昨夜の私は、今のあなたの形を知ることが出来たとも言えるのでしょう。

今のあなたはきっと、

あんなにも深い愛だけで形づくられた存在なんだね。

 

何度も、夢の中で感じた気持ちを反芻することが出来た今日の私は、

とても穏やかで、幸せな1日を過ごすことが出来ましたよ。

 

きっと一晩中、私を包み込んでくれていたあなた。

ありがとう。

 

 

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