拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

今が一番楽しいと思える日々

あなたへ

 

私は、今の方が楽しいな

 

何気なくこんな言葉を小さく呟いたのは、先日の私です。

 

年齢を重ねることは、実は面白いことでもあるのだと、

こんなふうに考えるようになったのは、いつからだっただろう。

 

あれからの私は、更に、それまで持ち合わせてはいなかった視点を集め続けて、

気が付けば、随分と、私に見える景色が変わりました。

 

日々、新たな視点を見つけて歩みながら、

例えば、3日前の、そして、1週間前の自分を振り返れば、

違う視点を持った私が此処にいて。

 

そんな日々を過ごしながら、気が付けば、私は、

今が一番楽しいと思える日々を過ごせているようになっていたようです。

 

おはよう!

朝だよ!

 

新しい朝を迎えたら、皆で叫んでいたあの頃の私もまた、

今が一番楽しいと感じる日々を過ごしていましたが、

あの頃の私は、やがて大人になって、年齢を重ね、

あの頃とはまた違った、今が一番楽しい、を感じるようになったのだと、

あの日の私は、感慨深く、あの頃を振り返ったのでした。

 

大人になどなりたくないと、

「今」に止まることを望んでいた筈の私が、また、あれからずっと先の未来で、

今が一番楽しいと思える日々を過ごせるようになるだなんてね。

 

何気なく呟いた自分の言葉を反芻してみれば、

いつの間にか私は、

こんなふうに感じられる日々を過ごせるようになっていたのだと気が付いて、

実はあの日の私は、新たに見つけた自分自身に驚いてもいました。

 

いつかの私は、子供の頃も若い頃も、そして、歳を重ねてからも、

いつでも別な楽しさが待っていてくれるのがきっと人生なのだと、

こんなふうに人生を見つめてみたけれど、

いつの間にか、

あの頃も、とても楽しかったけれど、

私は今の方が楽しいと、

こんなふうに思える日々を過ごせるようになっていたんだなって。

 

人はきっと、幾つになっても成長出来るもの。

これもまたきっと、私の成長なのであり、そして私は、

いつの間にか、今が一番楽しいと思える日々を、

自分で創り上げることが出来ていたのかも知れませんね。

 

 

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