拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

焼きうどんの思い出

あなたへ

 

先日、食べたばかりなのに、あまり日を開けずに、

またしても食べたくなったのは、焼きうどんでした。

 

私は、うどんが好きではありますが、

こんなに頻繁に、焼きうどんばかりを作ってしまうのは、

思えば初めてのことでした。

 

なんだか不思議に思いながらも、早速、材料を買いに出掛けて、

キッチンへと立てば、私の中へと、ふと蘇ったのは、

家族になる前の私たちの、何気ない一コマでした。

 

ねぇ、あなた。

あれは、私たちが出会ってから、どれくらいが経った頃だっただろう。

 

何故そうなったのか、仕事終わりのあなたに、

焼きうどんを作って会いに行った夜がありましたね。

 

お仕事お疲れ様。

こんな言葉と共に、作りたての焼きうどんを手渡せば、

あなたは、嬉しそうな顔を見せてくれましたっけ。

 

もう、あなたのその声は聞こえないけれど、

あなたは、静かに、あの日の私が作った焼きうどんを、

思い出してくれていたのでしょうか。

 

一度目の焼きうどんは、私が食べたかったから。

そして、二度目の焼きうどんは、あなたが食べたかったからと、

実はこんなふうに、私たちは、繋がっているものなのかも知れません。

 

私が衝動的に食べたいと感じたものは、

実はあなたが食べたいものだったりもするのかも知れませんね。

そう。あの、茄子料理のように。

 

日を開けずに、二度も作った焼きうどんを見つめて、

漸くいつかの夜を思い出した私だけれど、

長い間、記憶の隅へと追いやられていた記憶を辿ってみれば、

思えば、あれは丁度、肌寒さを感じるようになった、

今くらいの時期の頃のことだったような気がしています。

 

私にとってのあの時間は、

記憶の片隅に置かれた何気ない日常の一コマに過ぎなかったけれど、

あなたにとってのあの時間は、

季節と共に思い出してくれるものであったのかも知れないなと、

ふと、そんな気もしました。

 

もしもあの時間が、

あなたの中で、大切にされていたいた時間であったとしたのなら、

なんだか嬉しいな。

 

 

www.emiblog8.com

 

www.emiblog8.com

 

 

1ページ目はこちらより↓↓

拝啓、空の彼方のあなたへ - 拝啓、空の彼方のあなたへ