拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

来世のための予行練習

あなたへ

 

うちのが帰って来たら、確認してみますね

 

うちのに聞いてみますね

 

あら嫌だ!うちのが、ごめんなさいね

 

うちのが

うちのがね

うちのがさぁ

うちのったら

・・・

 

思い付く限りの、うちのフレーズを口にしながら、

家のことをしていたのは、昨夜の私です。

 

そうだ。私は来世、

あなたのことを、うちの、って呼ぶんだ。

 

胸の奥へと、大切に仕舞った筈の、

自分との今度の約束を不意に思い出したのは、昨夜のことでした。

 

胸の中で思うだけで、これまでの私は、一度も、

あなたのことを、うちの、と口に出してみたことはありませんでしたが、

何故、昨夜の私は、突然に、

言葉に出して、あなたをうちのと呼んでみたのだろう。

 

こうして思い返してみても、なんだかとても不思議な流れでしたが、

昨夜の私は、来世の私が躊躇せずに、あなたをうちのと呼べるように、

練習をしてみたかったのかも知れません。

 

だって、よく考えてみれば、またこの世界であなたと出会うまでに、

あと、93年しかありませんから。

 

初めて口に出してみた、あなたを指す、

うちの、という言葉は、

なんだかとても、幸せな気持ちがしました。

 

きっと、胸の内で思うことと、口に出すことは、全然違う。

 

言葉には、力があると、いつの頃からか、私は、

こんなふうに考えるようになりましたが、

昨夜の私は、初めて、使ってみたかった言葉を口に出したことで、

その言葉が持つ本来の力を、知ることが出来たのかも知れません。

 

あの頃。

そう。あなたと家族になったばかりだったあの頃の私が、

恥ずかし過ぎて使えなかった言葉は、

こんなにも幸せな気持ちのする言葉だったんだなって、

昨夜の私は、知らなかった幸せな気持ちを知ることが出来ました。

 

昨夜は、たくさん、あなたをうちのと呼ぶ練習をしました。

 

きっと来世の私は、ちゃんと、あなたをうちのと呼び、

この幸せな気持ちを感じることが出来るのでしょう。

 

 

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