あなたへ
私が車へと乗り込むと、恐らく知らぬ間に、
私の身体に止まっていたのであろうてんとう虫が飛び立ち、
フロントガラスにその姿を見せました。
何処にでもいそうな気もしてしまいますが、
こうして私の目の前へとてんとう虫が現れたのは、
思えばあの、黄色のてんとう虫が最後であったような気がします。
てんとう虫と、父。
そして、黄色のてんとう虫と、あなた。
てんとう虫に纏わる不思議な出来事を集めて来た私にとって、
てんとう虫とは、
特別な意味を持つ生き物であるという位置付けとなりました。
虫が苦手な私ですが、車内に見つけたてんとう虫に対して、
特に嫌悪感を抱くこともないままに、
車の窓を開ければ、フロントガラスに止まったてんとう虫が速やかに羽を広げて、
窓の外へと飛び立って行く様子を、ただ眺めていたのでした。
あのてんとう虫は、何かを伝えるために、
その姿を私に確認させてから、飛び立ったのかも知れないと、
一連の流れを見つめながら、こんなふうにも感じてしまったのは、
やはり、てんとう虫が、
私にとっての特別な存在だからなのかも知れません。
特に、何かについてを深く考えていたわけでもなければ、
何かに思い悩んでいたこともなく、
何を伝えるために私の目の前へと現れたのかは、私にはよく分かりませんでしたが、
思えば今年の私は、随分と、
虫との遭遇が多かったような気がしています。
こちらでは、気が付けば、11月も半ばとなりましたが、
今年の虫との遭遇は、この、11月のてんとう虫が最後であれば良いなと、
今日の私は、1日を振り返りながら、こんなことを考えていました。
唯一、私にとっての特別な虫となったこのてんとう虫との遭遇が、
今年最後の虫との遭遇であるのなら、
虫との遭遇という観点から今年を振り返ってみても、
私にとっての素敵な締め括りとなるのでしょう。
1ページ目はこちらより↓↓