拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

私が取り戻したもの

あなたへ

 

冬を好きになりたいと、こんな視点を持ったのは、先日のことでしたが、

あれからの私に見える景色は、どんどん変わり行きました。

 

車のフロントガラスが凍っていて、吐く息も真っ白。

 

ここ最近のこちら側の朝は、一段と、寒さを感じるようになりましたが、

何故だか私には、朝の冷たい空気が、心地の良いものであり続けています。

 

毎年の私なら、身を竦めながら、大きなため息を吐き出す朝である筈なのに、

車までの距離を歩く私の背筋はピンと伸びていて、

朝の冷たく澄んだ空気を、素敵だなとも感じているのです。

 

車を走らせれば、やがて私に見えるのは、

土や雑草が霜を纏い、一面が白で覆われた景色。

 

冬の朝が魅せる白い景色もまた、

この時期だけ楽しむことの出来る景色であるのだと、

こんな視点から、朝の景色を楽しむようにもなりました。

 

そんな私の中へと、ふと見つけたのは、

白い景色に対する、懐かしいという感情でした。

 

冬の朝に見える白い景色は、毎年、見ている景色である筈なのにと、

見つけたばかりの気持ちを、不思議にも思いましたが、

その感覚を探ってみれば、それはなんだか、

長らく私の中へと眠っていた感情に対する懐かしさを覚えたような、

そんな不思議な感覚でした。

 

見つけたばかりの感覚を楽しむかのように、白い景色を眺めれば、

幼かった頃の私は、こんな気持ちで、

冬の朝を見つめていたのだと、不意に気が付いて。

 

私はいつから、冬の季節が苦手になったのだろう。

幼かった頃の私は、四季を楽しむかのように、遊んでいた筈だったのにな。

 

大人になることは、大切なものを、

過去に置き去りにしてしまうことでもあるのかも知れないと、

こんな視点から人生を見つめてみたのは、

とても綺麗な星空の写真を撮った日のことでしたが、

私はきっと、大人になるために、

冬の季節を素敵だと感じていた自分のことを、何処かに置き去りのまま、

大人になって行ったのでしょう。

 

相変わらずに、体が直ぐに冷えてしまう私は、

外へ出れば、あなたが知っている指先の温度のままだけれど、

冷えた指先を然程、気にすることもないままに、

私は今、冬の季節を、楽しみながら歩むことが出来ています。

 

冬を好きになりたい。

 

先日の私が思いついたこれは、

実は、私だけの冬の遊びのようなつもりでもありましたが、

あれからの私に見える景色はどんどん変わり行き、

気が付けば、またひとつ、

私にとっての大切だったものを取り戻すことが出来たようです。

 

 

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