拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

大人への階段

あなたへ

 

このお正月休み中に集めた、あの子の声を思い出していました。

 

あのお店に行ったらさ、俺たちよりも年下の子たちばかりでさ

場違いだなって感じて、別なお店に行ったんだ

 

数年前までは、当たり前に出掛けていた筈の場所で、

あの子が初めて感じたのは、そこに集まる年齢層への違和感でした。

 

そして、数ヶ月振りに集まった友人たちとの遊び方や、話題、それぞれの考え方。

そのどれもが、思えば随分と変わり行き、今回のあの子の帰省では、

自分たちはもう、若くはないのだと、

こんな声が、幾度も聞こえていたような気がしています。

 

ずっと、変わらずにいたいと考えてしまうのは、私だけなのかな。

 

変わり行く周りを見つめながら、密かに寂しさを感じながらも、

自分も大人にならなければいけないのだと、私が考えるようになって行ったのは、

幾つくらいの頃だっただろう。

 

人は、日々、少しずつ成長して行くものだけれど、

自らが大人になることへ意識を向けた時というのは、

ほんの少しだけ、胸の奥が苦しく、寂しくなってしまうものなのかも知れません。

 

皆、落ち着いちゃってさ

もう、若くないんだよね

 

ほんの少しだけ、寂しさを含んだあの子の声に耳を傾けながら、

あの子は、大人になるための階段を登り始めたのかも知れないなと、

かつての自分と、何処か重なるものを見ていました。

 

かつての私がそうであったように、

あの子はきっとこれから、あの子にとっての大切だったものを、

ひとつ、またひとつと、何処かに置き去りにしたままで、

懸命に大人になろうとして行くのでしょう。

 

本当はね、あの子の声に耳を傾けながら、

大切なものを、何処かに置き去りにしないでねって、

こんな言葉が、喉元まで出掛かったけれど、静かに飲み込みました。

だって、これもまた、あの子の大きな成長だと思うから。

 

自分の頭で考えて、

自分の足で、しっかりと歩みながら成長して行くあの子の姿を、

あなたの分まで応援しながら、

あの子が見せてくれるものを、これからも大切に集め続けて行きたいと思います。

 

此処から、ずっとずっと、先の未来。

 

いつしか、あの子にもまた、

大人になる、という段階から、

年を重ねる、という段階へと移り変わる日がやって来るのでしょう。

 

その時のあの子は、何を、どんな形で取り戻すのでしょうか。

 

もしも、私が望む時まで、この生が許されているのなら、

そんなあの子の姿も、大切に見つめてみたいなと、

今日の私は、あの子の成長を改めて感じながら、

こんな新たな視点からの将来の夢をひとつ、見つけることが出来ました。

 

 

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