拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

コトバ -私が抱えた闇-

私はあの日 彼と一緒に死んだのだ

 

いや正確には

私の一部が彼と一緒に死んでしまった

と言うべきだろうが

私にとっては

自分が死んでしまったことと大差はなかった

 

私は 私がよく知る私では

なくなってしまっていたのだから

 

単純で可愛かった彼女の死を

ひっそりと悼んだあの日は

私の中にぽっかりと空いてしまった場所を

見つけてしまった日でもあった

 

彼女はきっと私の中の何処かに眠っていて

いつか元の私に戻れる日が来ると思っていた方が

本当は楽だったのかも知れない

 

私はもう 元の私には戻れない

 

そう気が付いたあの日の私は

それまで知らなかった類の絶望感を味わったんだ

 

絶望は私に闇を見せた

 

元々は彼女の居場所だった筈の場所へ

暗闇が広がって行ったあの感覚は

決して忘れることの出来ない痛みを伴うものでもあったが

あの時の私は同時に納得もしたのだ

 

最愛の人を亡くすということは

こういうことなのだと

 

知ってしまった闇は きっともうなくならない

 

笑うことを思い出しても

前を向いて生きるという選択が出来るようになってもだ

 

それは知ってしまった痛みを

なかったことには出来ないことと

きっと同じだ

 

本当はこんな闇など

知りたくはなかったとしながらも

それでも闇の部分もまた

今の自分として受け入れる覚悟を持てようになったのは

そこが元々は

彼女がいた場所だったからなのかも知れない

 

時々の私は闇を見つめながら

此処に居た筈の彼女を思い出す

 

どんなに探しても

もう彼女は此処にはいない

 

私はあの日

彼と一緒に死んだのだ

 

何もかもが もう元には戻らない

 

深い闇と向き合えば

ソレは私に様々な痛みを教え続けるけれど

 

でも

闇を持ったからこそ私は

何かを明るく照らす

何者かになれるんじゃないのかなって

ふとそんな気がしたんだ

 

これは此処からいなくなった彼女が

私に置いていってくれた贈り物なのかも知れない

 

 

 

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