あなたへ
え?ちょっと・・・
ちょっと待って!
とんでもなく早口なあなたの想いが、
私の中へと流れ込んで来たのは、いつの頃のことだっただろう。
まるで話のテンポについて行けていない私のことなどお構いなしに、
あなたは一方的に早口で、どんどん、どんどん、
その想いを、私の胸の中へと詰め込んで来て。
全ての想いが私の中へと流れ込んで来た後で、
私は漸く、私が知る言葉に変換し、
そうなんだねって、小さく呟いたのでした。
あれは、あなたを見送ってから、初めてのあなたからの長いお話であり、
そして、ただあなたの場所の前に座っているだけであったにも関わらず、
何故だか、とても疲れてしまった出来事でした。
今日の私は、ふと、あの日のことを思い出していました。
あなたは時々、お告げと名を付けた言葉をくれるけれど、
大体のあなたからのお告げは、一言。
そう、例えば、あの、例の塩の件の時みたいにね。
もう、処分しても大丈夫だよって。
でも、あの日のあなたは、違っていましたね。
とてもとても、長いお告げの言葉でした。
こうして考えてみれば、いつものあなたがくれるお告げは、
一言だけであったから気付かなかったけれど、
もしも、今、自由に、
そちら側のあなたと会話をすることが出来たとしても、
私はあなたとの会話に、全くついて行けないのかも知れません。
あなたがくれるお告げは、
言葉と呼ぶよりも、想い、と表現する方が、より、近い何かであり、
この世界に存在する人との会話とは、全く異なるもので。
あなたがくれるお告げは、きっと日本語ではなくて、
そして、今のあなたはきっと、この世界に流れる時間とは無関係。
だからこそ、あなたがくれるお告げは、言葉と呼ぶよりも、
想い、と表現した方が、より近いように感じることが出来、
そして、この世界に存在する私にとっては、
とても早口であるように感じるのでしょう。
これもまた、そちら側と、
こちら側の違いであるのかも知れませんね。
相変わらずに、あなたチャンネルの場所を知らない私は、
私が望む時に、あなたと話をすることは出来ないけれど、
仮に、あなたチャンネルを見つけられる日がやって来たとしても、
きっと私は、途中で疲れ果ててしまうのでしょう。
あなたは時々、不意にお告げをくれる。
今の私には、時々のご褒美のようにも思えるこんなペースが、
実は丁度良いのかも知れませんね。
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