あなたへ
宇宙はね、どんどん、どんどん、広がって行くんだよ
宇宙の先には何があるの?
そこはね、ムなんだよ
ムって何?
無、何もないってこと
あの頃のあなたは、宇宙が広がる様子を、どんなふうに想像していたのだろう。
私は、あなたの言う、無、というものが、
上手く想像することが出来ずに、
何処までも続く真っ白な世界へ、宇宙が広がり続ける様子を想像していました。
どうして宇宙は広がり続けるのかな
さぁ、どうしてだろうね
宇宙がさ、ずっとずっと、広がって行ったら、
いつかは、終わりの場所に辿り着かないのかな
ほら、この部屋は、あそこの壁で終わりでしょう?
そんなふうにさ
きっと、終わりはないんだよ
永遠に、どこまでも、どこまでも広がり続けて行くんだよ
宇宙が広がり続けることに、
きっと終わりはないのだと言ったあなたの話は、とても壮大で、
終わりのない場所を知らない私には、
やはり上手く思い描くことが出来ずにいたのでした。
あの日の私たちは、どんな話から、宇宙の話へと発展して行ったのだろう。
不意に、宇宙についてを話したことだけが、私の中へと鮮明に蘇りました。
あの頃の私たちの他愛もない会話を反芻してみたけれど、
やはり、あなたの話は壮大で、あれから何年も先を歩む今の私にも、
なんだか上手く想像が出来ないままにいますが、
思えば、今のあなたなら、きっと、全てを知っているのでしょう。
ねぇ、あなた
宇宙はどうなっていた?
あの頃のあなたが思い描いた通りのものだった?
無ってさ、どんな感じなの?
例えば、私のこの人生とは、全く無関係なこんな質問になら、
あなたは答えをくれるのかしらと、
長い間、あなたを見つめてみたけれど、
僅かに期待を込めたものは、何も届かないままに。
時々のあなたは、
お告げと名を付けた想いを届けてくれるけれど、
あの頃みたいに、いつでもお喋りが出来るわけじゃない。
あなたとは、あの頃みたいに、
軽い雑談を交わすことも、笑い合うことも、もう、出来ないんだね。
大切な人との何気ない雑談を交わす時間は、
本当に掛け替えのない時間でもあるのだと、
今日の私は、改めて考えさせられてしまったけれど、
その声が聞こえなくてもね、
きっと今のあなたは、あの頃のあなたが知りたかった答えを、
見つけることが出来ていると、私は信じているよ。
時々には、自由に宇宙を旅したりしてさ。
映画を観終わった後に、よく聞こえて来ていた、
すごーい!って、こんなあなたの声が、
宇宙の何処かに、響いているのかも知れないなってさ。
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