あなたへ
今年のあなたへの誕生日プレゼントは、何が良いかな。
あなたの好きなチョコレートのあのお菓子は、
今回はクリスマスプレゼントとして贈ってしまったし、
また同じもの、というのも、あなたは飽きてしまうかも知れないな。
こんなことを考えながら買い物へと出掛けたあの日の私は、
いつもよりも長い時間を掛けて、様々なお菓子を見て歩いていました。
色々なお菓子を見つめてみたけれど、
なんだかいまいちピンとくるお菓子が見つからないままに、
どれくらいの間、お菓子売り場に留まっていたでしょうか。
そんな私の目に、ふと留まったのは、かりんとうでした。
何故だか、かりんとうを見た瞬間にね、ピンと来たのです。
これだ!これしかないのだ、と。
思わず、かりんとうを手に取って見つめながらも、
え?いやいや。誕生日のプレゼントだよ?
かりんとう?かりんとうなの?と、
思わず、自分の中で、小さく呟いてしまったのは、
誕生日プレゼントにかりんとうという発想が、
私の中にはなかったからなのかも知れません。
確かに、かりんとうは美味しいです。
ですが、ほら、あれです。
私の中でのかりんとうというお菓子は、
おばあちゃんの家に遊びに行った時に出してもらうお菓子というイメージなのです。
それなのに、あの時の私は、もう、
かりんとう以外、考えられなくなってしまったのです。
かりんとう、かりんとう、と、
頭の中を駆け巡るかりんとうたちに応えるべく、
買い物カゴの中へ、かりんとうを入れるしかなくなってしまったあの日の私は、
なんだか可笑しくなって、笑いを堪えていたけれど、
こうして改めて、思い返してみれば、
あれは実は、あなたからのリクエストだったのかも知れませんね。
今年は、かりんとうが良い!
かりんとうだよ!かりんとう!絶対に、かりんとうね!って。
これまでの私は、一度も、かりんとうをお供えしたことはありませんでしたが、
改めて、あの頃のあなたを思い返してみると、あなたはごく稀に、
和、を思わせるようなお菓子を選んで食べていたような気がします。
普段とは、また別なものが食べたくなる。
確かに、そんな日もあります。
私が買い物へと出掛けたあの日は、丁度、
あなたにとってのそんなタイミングでもあったのかも知れませんね。
あなたへ贈ったかりんとうを見つめながら、
今日の私も、やっぱりなんだか笑ってしまいましたが、
今頃のあなたは、きっと食べたかったのであろうかりんとうを、
楽しんでくれているでしょうか。
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