拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

これからのあの子が見せてくれるもの

あなたへ

 

歳を重ねたあなたの姿を、

上手く思い描くことが出来なくなってしまったのは、いつからだっただろう。

 

髪を長めに伸ばして、髭を蓄えたあなたの姿が不意に浮かんだいつかの私は、

きっと、あなたが将来なりたかった姿であったのだろうと、

思い浮かんだ姿を、大切に胸の中へと刻みましたが、

あれ以来、やはり私は、

歳を重ねたあなたの姿を、上手く思い描くことが出来ないままに。

 

あれから、12の年齢を重ねたあなたは、

どんなあなただったのかな

 

あの夏から変わらないあなたの姿を見つめながら、小さく呟いたのは、

先日のあなたのお誕生会を終えてからのことでした。

 

どんなにその姿を見つめてみても、あれから、

12回分の誕生日を迎えたあなたの姿を上手く思い描くことは出来なかったけれど、

そんな私の中へと流れ込んで来たのは、あなたの想いとも取れる言葉でした。

 

大丈夫だよ

これから、あの子が見せてくれるからって。

 

流れ込んで来たばかりの言葉を反芻しながら、

私が思い出していたのは、今年のお正月に、

あなたの実家へご挨拶に伺った日のことでした。

 

あの日、私たちが偶然お会いしたのは、あなたの親戚の方でした。

恐らく、私たちがお会いするのは、あなたの告別式以来になりますが、

成長したあの子の姿を見て、とても驚いていました。

あなたにとてもよく似ている、と。

 

あなたに似ているという言葉は、あの子にとっての最高の褒め言葉。

あの日のあの子は、とても嬉しそうにしていました。

 

成長と共に、どんどんあなたに似て来たあの子は、

これから、ひとつ、またひとつと、年齢を重ねながら、

やがては、あの夏にいるあなたと同じ年齢を迎えて。

 

そうして今度は、ひとつ、またひとつと、あなたの年齢を超えて行くけれど、

私はきっと、相変わらずにあの子の成長を喜びながらも、

見てみたかったあなたの姿を、そっと静かに重ね合わせるのかも知れませんね。

 

あの日、私の中へと流れ込んで来た想いは、私に、ひとつ、

ずっと先の未来の新たな楽しみを見つけさせてくれました。

 

あぁ、そっか。

あの子が、この世界で年齢を重ねることは、そういうことでもあるんだなって。

 

今はまだ、全く想像もつかないずっとずっと、先の未来。

 

私もまた、ひとつひとつ歳を重ね行き、

この2026年にいる筈だったあなたの姿をあの子に重ね合わせてみる頃には、

すっかり、おばあちゃんと呼ばれる年代を迎えているけれど、

どんなに歳を重ねても、

変わらずに、我が家の挨拶を大切に出来ていたら良いな。

 

皺々になった手で、歳を重ねたあの子とハイタッチをして笑い合えたのなら、

どんな気持ちを感じることが出来るのだろう。

 

 

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