拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

スパルタ教育の神様

あなたへ

 

腹立たしい

実に腹立たしい!

よく考えてみると、私を置いてこの世界からいなくなってしまうだなんて、

あなたって、随分とスパルタだわよね。

 

自分の目の前に続く道を見つめながら、

こう呟いてみたのは、いつの頃のことだっただろう。

 

懸命に生きようとしていたあなたに対して、

失礼な発言であることは、重々承知しながらも、

そして、また別な側面から見てみれば、

あなたは、その人生を選び生まれたという側面があって、

その対である捉え方としては、

私もまた、この人生を選んで生まれたという考え方にもなりますが、

人は皆、誰もが神様だという考え方から見つめてみれば、

あの夏に私を置いて居なくなってしまったあなたに対して、

スパルタ教育の神様であると、

あの日の私は、こんな新たな側面を見つけてしまったのでした。

 

自分の周りにいる人はね

みんな神様なんだよ

 

こんな言葉を耳にしたのは、いつの頃のことだっただろう。

 

いつかの私は、神様、という視点から、あの頃のあなたを見つめながら、

あなたは、時々、とても厳しい神様でもあったけれど、

実は、この、厳しい神様というのは、

滅多に出会うことの出来ない貴重な神様でもあったのだと、

こんなふうに考えた日がありましたが、

そこから随分と先へと歩んだあの日の私は、

自分の人生と格闘しながら、

私を置いて、あんなにも早くにそちら側へと逝ってしまったあなたに対して、

スパルタ教育の神様であるように思えてしまったのです。

 

そうして、あの日の私は、

腹立たしい!と、胸の内で叫んでみたのでした。

 

だって私は、あなたの側で、ずっと笑っていたかっただけだもの。

何気ないいつもの日常を毎日、繰り返しながら、

あなたの隣で歳を重ねることが出来れば、私はそれで良かったもの。

 

それなのに、何の準備もしていなければ、特に望んだわけでもなかった筈なのに、

突然に、崖の上から突き落とされて。

 

ほら、頑張って這い上がっておいでよ

早くしないと人生、終わっちゃうよって、

こんなあなたの涼しげな声が聞こえてきそうな人生へと、

突然に変わってしまったのですから。

 

腹立たしい、などとは言いながらも、

それが憎まれ口とも、減らず口とも呼べるものであることを理解した上であったのは、

あの頃の私が既に、少しずつ、

自分の人生を生きる覚悟を決めつつある自分へと、

成長することが出来ていたからなのかも知れません。

 

あの日の私は、ひとしきり、恨み言を並べた後で、

この人生に対して、密かに、スパルタ教育の人生と名を付けることにし、

改めて、自分の人生を、しっかりと見つめてみたのでした。

 

今日の私は、あれから此処までの歩みを振り返っていました。

 

苦しんで、苦しんで、泣いて、泣いて。

そんな先でないと見つけることの出来ない自分というものもまた存在し、

そんな自分というのは、

磨きが掛かった確固たるものを手にした自分なのだと思いました。

 

痛みの中に隠された真の自分を私に見つけさせるために、

あなたは敢えて、その人生を選んだのではないかと、

今の私には、そんなふうにも思えました。

 

生まれる前の約束。

即ち、魂同士で交わす約束というのは、

やはり、厳しい何かを選び取るものなのかも知れませんね。

 

優しくて、厳しかったあなた。

この人は、どうしてこんなにも私に甘いのだろうかと思う反面、

あなたは時々、誰よりも厳しかった。

 

今の私が此処に存在することが出来ているのは、

あなた神様によるスパルタ教育のお陰なのでしょう。

 

と、あの日からこれまでの歩みを振り返ったところで、

ふと、記憶が蘇りました。

 

あれは、いつの頃のことだったでしょうか。

いつかの私たちは、飴と鞭についての話をしたことがありましたね。

 

あの時のあなたはね、

厳しくしなきゃいけない時だってあるよ。

でも俺はね、確かに鞭もあるけど、飴をあげる時は、

こーんなに大きな飴だよって、両手で大きな丸を作ったのよ。

 

私は、スパルタ教育の神様がくれたこの人生を、しっかりと歩んで来ました。

私、とても頑張りました。

 

頑張った私に、そろそろ飴をください。

大きな大きな飴をください。

特大サイズの、とてつもなく大きな飴をください。

 

なんて、言ったとしたのなら、あなたは、どんな顔で笑うのかしら。

 

さて。人というのは、

きっと上限なく成長することが出来るのでしょう。

 

あれから、此処まで歩みを振り返り、

しっかりと自分の成長を感じることが出来たのなら、

私はまた此処から、確かな一歩を積み重ねて行きたいと思います。

 

 

www.emiblog8.com

 

www.emiblog8.com

 

www.emiblog8.com

 

 

1ページ目はこちらより↓↓

拝啓、空の彼方のあなたへ - 拝啓、空の彼方のあなたへ