あなたへ
肩が痛い!
これは、先日の私が観ていた動画から聞こえて来た声でした。
あの日の私が観ていたのは、不思議な話に関する動画でした。
不思議な話に惹かれてしまう私は、偶然その類の動画が目に留まれば、
ついつい観てしまいますが、
不思議な話から、怖い話へと発展しがちであるのは、何故なのでしょうか。
あの日の私が観ていた動画の中でもまた、漏れなく、
不思議な話から、怖い話へと発展して行きましたが、
それでも私が視聴し続けることが出来たのは、
私が最も苦手とする、
意味の分からない怖い話ではなかったからなのかも知れません。
私にとっての意味の分からない怖い話、とは、
そう。例えるのなら、あなたが起こす不思議な現象もまた、
心霊現象と呼ばれる類だけれど、あなたが見せてくれる現象は、
私にとっての大切なものであり、意味の分かるもの。
それ以外は、意味の分からない怖いもの。
怖い話と一括りにした中でも、私の中には、こんな感じの線引きがあるのです。
さて、話を元に戻します。
動画の中での話が、怖い話へと発展して行くと、やがて、
肩が痛い、と、こんな声が聞こえたのです。
あぁ、この方も、怖い話をすると肩が痛くなるのだと、思わず共感しながら、
私が最後に、怖い話を口に出した日のことを思い出していました。
そう。あれは、数年前のことになります。
あの日の話題に上がったのは、あの子が怖い体験をした場所の話でした。
そこ、有名だよね
前にね、と、話を始めたところで、急に肩が痛くなって。
あの時の私は、きっとこれ以上、この話を口に出してはいけないのだと、
慌てて口を継ぐんだのでした。
あの日の話題の場所は、
きっと神様のような存在が宿るのであろう場所についてであり、
私にとっては、意味の分かる怖い話として位置付けされたエピソードを、
少しだけ話すつもりで口を開きましたが、
その物事を起こしたのが、神様のような存在であるからと、
安易に口にしてはならなかったのかも知れません。
言葉には力があるのだと、いつの頃からか、
こんなふうに考えるようになった私ですが、
口にしても良い言葉というのは、
実は慎重に選ばなければならないものなのかも知れませんね。
あれ以来、私は、怖い話の類を口に出すことをしなくなりました。
そして思い返してみれば、重苦しい雰囲気を纏った場所とも何故だか縁遠く、
此処には居たくないと感じる場所との遭遇もありません。
あの、特有の肩の痛みは、あれ以来、感じたことはなく、
平和に過ごす日々となりました。
魂には、実は重さがあるのだと、
こんな文字を目にしたのは、いつの頃のことだっただろう。
調べてみれば、オカルトの域を出ない都市伝説のような話であるそうですが、
実は、魂にも重さがあるのだとするのなら、
あの、肩が痛くなる現象と、
魂の重さとは、何か繋がりがあるのかも知れないと、
先日の私の中では、こんなふうにも繋がって行きました。
そう。例えば、私を守ってくれているそちら側の存在の皆が総出で、
肩の上へとのしかかりながら、
こら!そんな話をしてはいけません!
とか、
直ぐに此処から離れなさい!と、
叱られたり、警告を受けたり、そんな痛みでもあるのかも知れないなって。
でも、よく考えてみれば、どうしていつも肩なのかしらね。
ほら、頭とか足とか、重さを感じられる場所なら、他にもある筈なのに、
どうしていつも、肩なのかしらと、
初めてこんな疑問を持ってしまったところで、
なんだか、怖くなって来てしまいました。
どうして怖いと感じるのか、自分でもよく分かりませんが、
なんだか、怖くなって来ましたので、
この話は、これでやめにしておきましょう。
こうして、あなたへの手紙を綴れば、
時にあなたからのお返事であるかのような不思議な現象が起こりますが、
この件に関する新たな視点は、尚更に怖くなってしまいそうだから、
今回に限っては、お返事は不要です。
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