拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

そちら側の父から頼まれたこと

あなたへ

 

不思議な夢を見ました。

それは、あなたの位牌から、

そちら側のあなたの声が聞こえるというものでした。

 

位牌って、そちら側と繋がっているの?と、

夢の中の私は、少しだけ驚きながらも、耳を傾けてみれば、

聞こえて来たのは、

きびだんごを買って来て欲しいって、こんなあなたの声でした。

 

これは、実は私の父からのお願いだけれど、

私が上手く受け取れるのは、あなたの声だけだから、

俺が頼まれたのだと、こんなあなたの声も聞こえて来ました。

 

夢の中の私の頭の中に即座に浮かんだのは、駄菓子売り場に並んでるきびだんご。

あぁ、あれねと、あなたの声に頷きながら、私は了承したのでした。

 

え?何故、きびだんご?と、

夢から目が覚めた私は、なんだか笑ってしまいましたが、

丁度、買い物へ行く予定がありました。

 

買い物へと出掛け、早速、お菓子売り場へ行けば、

きびだんごは直ぐに見つかりましたが、

これで良いの?本当に、これで良いのね?と、夢の中を何度も反芻してしまったのは、

父が、お菓子を好んで食べるタイプの人ではなかったからでしたが、

よく考えてみれば、父がこれを食べるとは限りませんね。

 

そちら側の父は今、桃太郎にでもなっているのだろうかと、

こんな考えがふと浮かんで、やはりなんだか笑ってしまいましたが、

早速、買って来たばかりのきびだんごをあなたの場所へお供えしました。

 

あなた、これで良いんだよね?

父に届けてね

 

こんな私の声は、あなたのところまで届いたでしょうか。

 

多くのことを語らなかった父のことを、私はきっと、よく知らない。

実は父は昔から、桃太郎に憧れのようなものを抱いていたのかも知れません。

 

いつかのあなたが、夢の中で話して聞かせてくれたように、

そちら側では何でも好きなことが出来るのだと言うのなら、

今頃の父は、そちら側で、桃太郎になっているのかも知れませんね。

 

父が桃太郎に扮する様子を思い描けば、

やはり笑ってしまうけれど、父の手元に、このきびだんごが届けば、

きっと鬼退治に出発することが出来るのでしょう。

 

身体に通されたたくさんの管がなくなって、身軽になった父は今、

私が思っているよりもずっと、

そちら側で、楽しく過ごしてくれているのかも知れませんね。

 

生前の父からは、時々、買い物を頼まれていましたが、

まさか、そちら側へ見送った後も、

父のために買い物をすることが出来るだなんてね。

 

なんだかとても貴重な時間であったと共に、

私にとってのとても嬉しい時間でもありました。

 

あなたのお陰で、またひとつ、

私にとっての大切な時間が増えました。

 

父の言葉を届けてくれたあなた、本当にありがとう。

 

 

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