拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

たまご型のおもちゃ -2026-

あなたへ

 

ひとりで生きて行けるよ

だって、お母さんは、これまでずっと、ひとりで全部、やって来たでしょう?

俺はただ一緒にいただけで、何もしていないじゃん

 

これは、巣立ちを間近に控えていた頃のあの子の言葉でした。

 

あの子が巣立ちを迎えるということは、私もまた、

この人生で初めてのひとり暮らしとなるということ。

 

これからひとりでやって行けるだろうかと、こんな言葉を口にしたあの日、

あの子は、私の背中を押してくれたのでした。

大丈夫だよって。

 

間も無く、あの子が此処から巣立ってから、3年が経とうとしています。

今日の私は、あの子が巣立ってから、此処までの道のりを振り返っていました。

 

あの子が巣立ちを迎えてからの私は、

新たな視点や、やり方を、幾つくらい見つけて来たでしょうか。

 

ひとりで歩んでいるからこそ見つけた視点や考え方。

試行錯誤を繰り返しながら、随分と不器用な歩み方ではあったけど、

ひとりで生きて行くために、

私は様々な術を身に付けて来たなと感じています。

 

密かに、不安でいっぱいだった3年前の私だけれど、

ひとりで歩むという経験を通して、

家族3人で暮らしていたあの頃とも、

そして、あの子と2人で暮らしていたあの頃とも、

また違った形での成長を遂げることが出来た私は、

どの時にも、まだ持っていなかった、

自信を持つことが出来るようになったような気がします。

 

あの子の背中を押し続けて良かったと思えるように、

私もまた、良かったと思えるものを確実に集めながら、

此処までを歩むことが出来たなと、振り返りながら、

何気なく、巣立ち前のあの子がくれたたまご型のおもちゃを鳴らしてみれば、

全部、良かったなって、自然とこんな言葉が口から出て来ました。

 

いつかの私は、このおもちゃを鳴らしながら、

あの子が此処から巣立ってからの成長を振り返りながら、

全部、良かったって、こんな気持ちを感じていたけれど、

今度は、自分の成長に対して、同じ言葉が口から出て来るだなんてね。

 

なんだか笑ってしまうけれど、

此処から巣立ったあの子が、いつでも大きな成長を見せてくれるように、

私もまた、ちゃんと成長することが出来ているのだと、

やはり、口元には笑みが浮かんでしまいました。

 

このおもちゃを鳴らす日は、

きっと泣いてしまうのだろうと考えていたのは、

このおもちゃをあの子から貰った日のことでしたが、

このおもちゃを鳴らせば、自然と笑顔になってしまうのは、

いつでも明るく、そして、

前向きなあの子がくれたものであるからなのかも知れませんね。

 

 

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