拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あなたの名前を呼んだ夜

あなたへ

 

なんだかバタバタとしていて、落ち着いた時間を取ることが出来ない。

それ故に、夜は毎日、疲れているし、身体も頭もなんだか忙しい。

そんな時ほど、

やるべきこととは全く無関係である筈のゲームをやりたくなってしまうのは、

何故なのでしょうか。

 

早く寝れば良いのにと、自分自身を嗜めながらも、

ここ最近の夜の私は、眠る前になると、

例のゲームアプリを毎晩、開いてしまうのですが、

私は、自分で自覚しているよりも、疲れているのかも知れません。

 

最近の私は、何度やってみても、

同じステージをクリアすることが出来ずにいます。

もう、私は永遠に、

このステージのままなのではないかとすら思えて来てしまいます。

 

ねぇ、あなた

これ出来ない

やって!

 

毎晩、同じ画面と向き合うこととなっている私が、

無意識にもこんな言葉を呟いたのは、昨夜のことでした。

 

自分の言葉に、なんだか驚きながらも、

どこか嬉しいような気持ちで、無意識に呟いた言葉を反芻してしまったのは、

ゲームをクリアすることが出来ずに、

あなたを頼りたいと思ってしまったのが、あれ以来だったからなのかも知れません。

 

そう。あなたの隣でゲームをしていた、あれ以来。

 

いや。結局、あなたにやって貰ってしまえば、

更に難しくなるじゃないのよと、

あの頃の記憶を辿れば、なんだか可笑しさが込み上げて来て。

 

昨夜の私は、お布団の中で、ひとり、思わず笑ってしまいましたが、

こんなところに、あなたに頼りたくなってしまう私が潜んでいたのだと、

これまで気付かなかった自分の側面を集めることともなりました。

 

いつかは、

あなたに頼りたくなってしまう自分がいなくなってしまうのかも知れないと、

こんなふうに、自分自身の成長を見つめてみたのは、いつのことだったでしょうか。

 

まさか、ゲームをクリアすることが出来ずに、

あの頃みたいに、あなたの名前を呼んでしまうだなんてね。

 

なんだか笑ってしまうけれど、

こんな自分は、変わらずに在り続けるのも、悪くはないなと、

昨夜の私の中には、こんな気持ちを、見つけることが出来ました。

 

なかなかゲームをクリア出来ない時には、

何度でも、あなたの名前を呼びながら、あの頃を辿る時間にして行こうかなって。

 

だって、あの時、とても楽しかったもの。

 

此処から先へと更に歩みを進めれば、

私はどんどん成長を重ねて行くのだろうけれど、

ここは成長しなくても良い部分だと、昨夜の私は、こんなふうに決めてみました。

 

疲れているなら、早く寝なよと、

こんなあなたの声が聞こえて来そうな気もしますが、

こうして、私の中へ潜んでいた自分を見つけることが出来たのだから、

毎晩、ゲームアプリを開いて良かったなって、思っています。

 

 

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