拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

見えない何かを感じ取る場所

あなたへ

 

思えば、大体いつも、背中よね。

 

あなたがくれたばかりのあの温かさを反芻しながら、

私が改めて振り返っていたのは、

あの夏からのあなたが感じさせてくれるようになった、特有の温かさでした。

 

こうして思い返してみれば、確かに、

右手に温かさを感じたこともたくさんあったけれど、

何故だか少しずつ、少しずつ、その温かさを感じるのは、

背中が主へと変わって行ったような気がしています。

 

どうして背中なのかしらね。

 

背中に感じる見えないもの、という視点から考えてみると、

例えば、何か良くないものを感じ取った時には、

背中がゾクッとする、と表現することがあります。

 

そして思えば、そう。

あまり思い出したくはありませんが、

あの、恐怖体験をした日の私もまた、背中に冷たい風を感じたのです。

 

こんなふうに考えてみるのであれば、

背後霊という言葉は聞くけれど、正面霊という言葉は、聞いたことがありません。

 

どうしていつも、目には見えない何かを感じる時は、

自分の視覚には入らない後ろ側なのかしらね。

 

歩く。持つ。話す。

人の身体というのは、様々な部位で成り立っていて、

部位にはそれぞれに役割があるけれど、実はそれだけではなくて、

その部位によっての見えない役割のようなものもまたあるのかも知れないなと、

今日の私は、こんなことを考えていました。

 

ほら。人の手には力があることと、同じでさ。

背中という場所は、

見えない何かを感じ取る特別な場所でもあるのかも知れないなって。

 

自分の背中についてなど、これまでに一度も考えたことはありませんでしたが、

こうして初めて、背中、という場所に着目してみると、

なんだか不思議なものが見えて来るような気もしてしまいます。

 

自分の背中は、

鏡に映して見てみようと思わなければ、見えない場所でもあって。

でも、特に見ようとなどしていなくても、自分の背中って、存在していてさ。

 

こんなふうに考えてみると、目には見えない不思議な力や世界もまた、

全く同じことが言えるのかも知れないなと、

私には、そんなふうにも思えてしまいました。

 

人の首が、左右合わせても、180度くらいしか動かせない理由を調べれば、

血管や神経などを守るための構造になっているからだと、

こんな言葉を見つけることが出来ましたが、実は、もっと別な理由だったりしてね。

 

 

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