拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

確かな証拠を拾い集めながら

あなたへ

 

私たちは、運命の出会いだったね。

だって、私は、あなたと出会った時に、感じたもの。

この人だ

やっと、会えたって。

 

私が、こんな話をした時に、あなたは、笑っていたね。

 

ねぇ、あなた。

あなたは、どう感じていたのかな。

私と出会ったあの日、

あなたは、私に特別な何かを感じたのかな。

 

あなたを見送ってからの私は、

あの頃のことを振り返りながら、

そして時に、新たなことをみつけながら、

私なりの解釈で、

あなたと私が、運命の出会いだったと思える、

確かな証拠を拾い集めてきました。

 

あなたが側にいてくれた頃には、特に何も感じなかったけれど、

今、考えてみたら、不思議だなって思える出来事もありました。

 

きっと、あの頃は、

多くのことに気付く必要がなかったんだね。

だって、あの頃の私は、

目の前にいてくれるあなたを、

ただ、見つめていれば良かったんだもの。

 

きっとね、あなたと私が、運命だと思える、確かな証拠は、

私のこれからの人生の道のりにも、たくさん落ちているのよ。

 

あっ、あの時、そう言えば、って、不意に、何かを思い出したり、

新しい何かを発見するの。

 

私は、それらひとつひとつを、

ワクワクとした気持ちで拾い上げては、空を見上げて、

やっぱり、私たちは、運命だったねって、

そうあなたに、問い掛けるのでしょう。

 

ねぇ、あなた。

 

あなたを見送ってからの私には、

どうしてこんなにも、

私たちが運命だと思える証拠が、見つかるのだと思う?

 

それはね、きっと、あなたと出会ったあの日に感じた、

私のあの気持ちが、本物だったからよ。

 

なんて、こんなことを言ったら、あなたは、また笑うのかな。

 

私のこの生があるうちに、

あと幾つ、確かな証拠を見つけられるのだろう。

 

ねぇ、あなた。

こうして振り返ってみると、私たちは、やはり、

運命の出会いだったと思いませんか。

 

 

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あの子先生との時間

あなたへ

 

コロナウイルスの影響から、外出自粛を心掛けた私たちは、

家の中で、たくさんの時間を過ごしてきました。

そんな中、一度だけ、

あの子が私に教えてくれたのは、不審者対策法でした。

 

もしも、こんなふうに、腕を掴まれたらね

腕をこっちに動かして、振り解くんだよ

そして、足をここに入れて、

こうやって、押さえれば、相手は動けなくなるんだよ

 

何がきっかけで、そうなったのか、

長年学んできた武道の技の数々を披露してくれたあの子。

 

じゃぁ、今度は、お母さんが俺に技をかけてみて

 

そう言って、あの子は、

ひとつひとつ、丁寧に、動きを教えてくれましたが、

私には、とても難しい動きでした。

  

なんとかひとつくらい、出来るようになれればと、

汗だくになりながら、長時間に渡り、練習に励みましたが、

ひとつも様にならないままで、

あの子先生によるお稽古は、終了したのでした。

 

もう駄目!疲れた

万が一、不審者に遭ったら、走って逃げるよ

 

私の、こんな言葉と共に。

 

高校の卒業をきっかけに、

あの子は、武道も卒業の道を選びましたが、

私が知らない間に、

ちゃんと、8年分の知識と技が、身に付いているのだなと、

深く感心した時間でした。

 

あの子の進学先では、先日から、通常授業が始まりました。

日々、忙しそうに、宿題に向き合うあの子を見守りながら、

ふと、思い出した、あの子との何気ない時間。

 

技を習得することは出来なかったけれど、

とても楽しい時間でした。

 

気が付けば、ここに、またひとつ、

私の大切な宝物が増えました。

 

 

 

名前を呼ばれること

あなたへ

 

あなたの夢を見ました。

 

あなたのその姿は、見えないままだったけれど、

いつの間にか、あなたの気配だけが隣にいてね、

あの頃の続きのように、あなたと話をする夢でした。

 

他愛もない会話の中、

あなたは、当たり前に、私の名前を呼んだの。

 

夢の中の私は、

あなたに名前を呼ばれたことが、

なんだか、とても嬉しくて、

胸の奥が擽ったい気持ちのまま、

あなたとの時間を過ごしました。

 

あなたを見送り、これまで、何度も、

夢の中で、あなたと時間を過ごして来たけれど、

名前を呼ばれたのは、

今回が、まだ2回目であることに気が付いたのは、

夢から醒めてから、暫くが経ってからでした。

 

夢の中、あなたに名前を呼ばれた感覚を、

何度も思い出しては、

胸の奥が、擽ったい気持ちになります。

 

それは、なんだか、とてもね、幸せな気持ちなの。

 

あなたが側にいてくれた頃は、

あなたが私の名前を呼ぶことは、とても当たり前で、

それが、幸せかどうかなんて、考えたこともありませんでした。

 

愛する人に名前を呼ばれるのって、

こんなに嬉しいんだね。

 

 

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