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拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

鯉のぼり

あなたへ


こちらは、随分と暖かく、
過ごしやすい季節になってきました。


今日は雲ひとつない青空。


透き通るような空を見上げ、
毎年、庭に立てていた鯉のぼりを思い出しました。


あの子が生まれ、
元気に育ちますようにと願いを込めて、
毎年、立てた鯉のぼり。


小さかったあの子が、
空高く泳ぐ鯉のぼりを、
眩しそうに見上げていたあの頃を、
覚えていますか?


お話が上手になると、


黒い鯉のぼりはパパ
赤い鯉のぼりはママ
青い鯉のぼりはボク
3人並んで泳いでるね


そんなふうに、
嬉しそうに眺めていましたね。


あなたを見送るまで、
毎年立てていた鯉のぼりが、
青空の下、泳ぐ姿は、
またいつか、見る機会は、あるでしょうか。


鯉のぼりの季節には、
密かに毎年、思い出していた、
あなたのエピソードがあります。


いつだったか、あなたが小さかった頃の、
鯉のぼりの思い出話を
聞かせてくれた事がありましたね。


それは、5月の節句が終わり、
片付ける前に、廊下に干した鯉のぼりの横で、
お昼寝をしていた小さかった頃のあなたの話でした。


鯉のぼりに食べられる夢を見て、
大泣きした事があったよ なんて。


私の知らない、あなたの幼少期の話は、
なんだか不思議で、聞いていて飽きなかった。


そんなにかわいい頃もあったのにね
なんて、憎まれ口を叩いた私に、
あなたは、笑っていたんでしたっけ。


こちらでは、端午の節句も、間近になりました。


あの頃の青空の下、
優雅に泳ぐ、あの子の鯉のぼりを、
3人で眺めた事、
あなたは、覚えているでしょうか。

 

 

 

 

 

コトバ -道しるべ-

私が道に迷わないようにと
彼は道しるべを遺していった


彼には目標とする場所があった
それはとても漠然としていて抽象的で


けれど
もしそこを見つけ辿り着けたのなら
きっと幸せになれる場所だ


彼が見たかった景色は
どんな景色だったのだろうか


彼を見送り
漠然としたその場所を想像してみた


どこに辿り着きたかった?


空を見上げては問いかけた疑問に
誰も答えてはくれなかった


彼の目指した場所


それはきっと遥か遠く
目を凝らしても
背伸びをしても
今の私にはまだ
見えない場所なのだろう


いつの頃からか
彼が目指したかった場所へ行く事が
私の目標となった


私が道に迷わないようにと
彼は道しるべを遺していった


私のすぐ先に立っていた道しるべは
私が一歩前に進めば
一歩進み
私が後ろを振り返り
思わず一歩戻れば
半歩だけ戻って
急かす事なく辛抱強く待っていてくれた


そんな道しるべを眺めては
用意周到な彼を想った


私が道に迷わないように
道しるべを遺していってくれたんだね


私はまだ旅の途中


きっと先は長く
その景色を見つけるのは
ずっと先なのだろう


そしていつか何処かへ辿り着き
私に道しるべが見えなくなったのなら


きっとそこが
彼の辿り着きたかった場所なのだろう

 

 

 

 

夕方の空に見つけたもの

あなたへ


近頃の私は、気が付くと、
無意識にため息が、出てしまいます。


少し、疲れているのでしょうか。


思えば、今年に入って、
目紛しい程に、色々な事がありました。


最近になって、ようやく、少し落ち着き、
ここに来て、
張り詰めていた糸が、切れてしまったようです。


先輩からは、
少し、ゆっくりした方がいいよ
と声を掛けて頂きました。

 


こちらでは、随分と、日が延びました。


仕事から帰り、コーヒーを飲みながら、
赤く染まる空を眺めました。


こんなふうに、夕方を過ごしたのは、
初めてかも知れません。


ゆっくりと形を変える雲は、
見ていて、飽きませんね。


綺麗な空を眺めていたら、
なんだか少し、元気が出て来ました。


不思議ですね。
空を眺めていたらね。
龍の形をした雲を見つけましたよ。

 

 

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