拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

昨日の私が体験した奇跡

あなたへ

 

ねぇ、あなた。

これはやっぱり、あなたからの贈り物だったのかな。

 

今日の私が、何度も眺めていたのは、

昨日買ったばかりのブックマークです。

 

これは実は、この数ヶ月の私が、ずっと探していたものでした。

 

取り扱っていると公表されている店舗へ行ってみても、売り切れで。

日を空けて、何度か足を運んでみたものの、

そこに、目当てのものは見つからないままに、気が付けば数ヶ月が経ち、

きっともう、買えないのだろうと思っていました。

 

公園へと出掛けた昨日の私は、ふと思い立って、

改めて、その店舗へと立ち寄ってみたのですが、

なんとですね、売っていたのです。

 

え?嘘?今日は売ってる!

 

思わず、興奮しながら、手に取ったこれは、

私の好きなキャラクターのブックマークです。

 

中身のデザインは、数十種。

どれが入っているのかは、分からないようになっていて、

どうやら、シークレットデザインなるものも存在するようでした。

 

たくさん買えば、シークレットのデザインのものが当たる可能性が、

高くなるのでしょうが、

私は、買うのはひとつだけと決めていました。

 

もしもこれが、シークレットのものだったら、凄く嬉しいな。

でも、例えそうじゃなかったとしても、私は嬉しい。

だって、漸く見つけたんだもの。

 

こんな気持ちで、1番前に置いてあったものを、

ひとつだけ手に取ったのでした。

 

ずっと欲しかったものを見つけることが出来た私は、

店を出ると、嬉々としながら車へと戻って、早速、開封してみたのですが。

なんとですね、

中身はシークレットのデザインのものだったのです。

 

驚きましたよ。

 

だって私は、このように、中身が分からなくなっているものを買った時には、

大体いつも一番オーソドックスであろうものが当たり、

シークレットのものなど、当たったことがないのです。

これは、この人生で初めての経験なのです。

 

おぉ・・・。

 

思わず声が漏れ出ながらも、私は、

当たったばかりのシークレットデザインのブックマークを、

もう、裏から表から、斜めから、そして、上から下からと、

様々な角度から、眺め回してしまいました。

喜びの儀です。

 

昨日は、あなたを見送ってから、12年を迎えた日。

 

何度、探しに出掛けても、見つからなかったものが見つかったことも、

そして、シークレットデザインのものが当たったことも、

偶然にしては、なんだか出来過ぎているようにも感じてしまいます。

 

ねぇ、あなた。

これはさ、やっぱり、あなたからの贈り物だったって、

信じても良いのかな。

 

まさかさ、あなたのその温かな手を離したあれから12年後に、

この人生の中で、初めての経験をするだなんてね。

 

きっと、素敵な奇跡を私にくれたあなた。

ありがとう。

このブックマークも、ずっと大切に使うからね。

 

 

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あなたを想う日 -2026-

あなたへ

 

あなたの温かなその手を離してから、12年が経ちました。

 

今日の私は、公園へと出掛けて、夏の光の中で、

ゆっくりとあなたを想う時間を作りました。

 

あなたと共に、この世界で過ごした日々のことを、そして、

あの夏から、此処までの12年間を振り返れば、

様々な想いが溢れ出して、何の言葉にもならなかったけれど、

どんな言葉をあなたに伝えたら良いのが、分からなかった代わりに、

青く澄んだ空へ向けて、とびきりの笑顔を向けたのは、

そちら側のあなたへ、

とびきり素敵な花を降らせたいと思ったからでした。

 

大好きな夏を、思い切り楽しんでいる私と、

あなたを想って涙を流している私。

 

この夏の私は、これまでに過ごしたことのないような夏を過ごしていますが、

例え、今年の私が涙を流すことを、あなたに許されているとしても、

今日だけは、泣きたくないと思いました。

 

だって、今、此処に見える景色も、

今の私が此処に存在することが出来るのも、

全部、あなたからの贈り物だもの。

 

だから今日は、そんな私の想いを込めて、

そちら側のあなたへ、とびきり素敵な花を贈りたいと思ったのです。

きっと、笑顔で降らせた花は、とびきり素敵な花だと思うから。

 

今日のこちらでは、空が綺麗で、とても暑い日でした。

 

暑さが苦手だったあなたならきっと、無理だ!駄目だ!って、

大騒ぎしそうな日だったけれど、暑さに強い私は、全然平気。

 

夏らしい力強い日の光をいっぱいに浴びながら、

夏の音も、夏の風も、そして、夏の色も存分に楽しんで。

そうして空へ向けた笑顔はきっと、最高の笑顔であったに違いありません。

 

ねぇ、今日のあなたには、どんな花が降りましたか。

 

今日のあなたは、どんな顔をしていましたか。

 

キラキラと光るとても素敵な花が降り注ぐ中で、

もしもあなたが、とびきりの笑顔でいてくれたのなら、私はとても嬉しいな。

 

 

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静かに見守る側

あなたへ

 

信号のない横断歩道。

左右を確認しながら、渡れずにいた子を見つけたのは、今朝のことでした。

 

今は、子供たちにとって、楽しい夏休みの真っ最中。

ランドセルを背負う子たちを見かけなくなった代わりに、

朝から元気に遊びに出掛ける子たちを、度々、見かけるようになりました。

 

横断歩道の手前で車を止めれば、

元気よく横断歩道を渡り出した姿を見守りながら、

あの子にも、こんな頃があったなと、

私は、見知らぬ子に、あの子の姿を重ね合わせていました。

 

無事に横断歩道を渡り切るまでを、静かに見守りながら、

あぁ、そっかと、思わず声が出てしまったのは、

あの子もまた、こんなふうに、知らない誰かに見守られながら、

大きくなったんだなと、ふと、こんな視点を見つけたからでした。

 

知らない人とは話をしてはいけないよ。

 

時代の流れと共に、人との関わり方に対する考え方も変わり行き、

私たちが子供だった頃には、教わらなかったようなことを、

我が子に教えるようにもなりました。

 

昔と比べると、人との関わり方にも、様々な変化を感じますが、

特に言葉を交わすことなどなくとも、例えばこうして、

車内から、横断歩道を渡り切るまでの間だけ、

知らない子の安全を見守るような静かな関わりは、きっと昔から変わらぬことであり、

人は皆、その時その時だけの静かな関わり合いの中で、

本当にたくさんの知らない誰かに見守られながら、

成長して行くものなのかも知れないと、こんな視点を見つけたのです。

 

偶然見かけた子のその時の安全を願うことなど、

何の形にも残らない小さな小さな関わり合いだけれど、

きっとあの子も、そんなふうに、

たくさんの知らない誰かに見守られながら大人になったように、

私もまた、誰かの大切な子を、そっと静かに見守る側のうちのひとりとして、

これからを歩んで行けたら良いなと思いました。

 

バタバタと日々が過ぎ行く子育てを終えて、

自分自身と静かに向き合うという日々がやって来て。

 

そんな今だからこそ、私は、こうして新たな視点をまたひとつ、

見つけることが出来たのかも知れませんね。

 

こんなふうに考えてみると、

これは、子育てを終えた先での新たな成長とも呼べるのかも知れません。

 

新たな視点をまたひとつ見つけることが出来た今日の私の中へと不意な蘇ったのは、

あの、仕立て屋さんの女性の存在でした。

 

私もあんなふうになりたいと、いつかの私は、

あなたへの手紙に、こんな文字を綴りましたが、

あの頃の私は、日々、成長を重ねながら、漸く少しだけ、

彼女へと近づくことが出来たのかも知れませんね。

 

 

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