拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

そちら側での今のあなた

あなたへ

 

そっか

今のあなたはきっと、そちら側で、

やりたいことを見つけたんだね

 

これは、昨夜の眠る前の私の小さな独り言です。

 

夢の中でのあなたの声を反芻しながら、私が思い出していたのは、

いつかの夢の中で、あなたが話してくれたことでした。

 

ここでは、自分の好きなことが出来るんだよって。

 

あの日のあなたは楽しそうに、

そちら側の世界を案内してくれましたっけ。

 

そうそう。それから、また別な夢の中では、

乗馬を始めたよって、

馬を連れて逢いに来てくれたこともありましたね。

 

夢の中のあなたが、そちら側での様子を伝えてくれる度に、

きっとあなたは、そちら側で、

のんびりと、その時々の好きなことをして過ごしているんだろうなって、

そんなふうに思い描いていました。

 

この世界での私たちの日々が変化をし続けて行くように、

そちら側で過ごすあなたの日々にもまた、様々な変化があるのかも知れませんね。

 

だって、あの夏から何度もあなたの夢を見てきたけれど、

忙しそうにしているあなたは、思えば今回が初めてだったもの。

 

もしかしたら、今のあなたは、

そちら側で、本当にやりたいことを見つけたのかも知れませんね。

 

忙しいから逢いには行けないけれど、電話をしたよって、

こんなあなたの声を思い出してみれば、

夢中で何かに没頭しているあなたの姿が、見えたような気がしました。

 

もしもそうだとしたのなら、とても嬉しいな。

 

だってあなたは、

本当はこの世界でやりたいことがありましたね。

 

本当はね、あなたを見送ってからの私は、

将来の夢を語ってくれたあなたの姿を時々思い出しては、

胸が痛かった。

 

あの頃のあなたが話して聞かせてくれた将来の夢を思い出しては、

こっそりと思い描いてもいたよ。

もしも、あの夏の運命が違っていたのなら、

あなたは、どんなふうに笑っていたのかなって。

 

もしももう少しだけ、

この世界で元気に過ごす時間が許されていたとしたのなら、

あなたはきっと、

あの頃に思い描いた夢を叶えていたはずだもの。

 

だからもしも、今のあなたがそちら側で、

夢や目標を見つけて、忙しくしているのなら、

とても嬉しいなって思っています。

 

ねぇ、あなたは今、

どんな夢や目標に向かって歩んでいるのだろう。

 

きっとね、今のあなたが挑戦しているのは、

私には想像もつかないような大きな挑戦であるような気がしています。

 

きっとあなたなら、誰もが思いもつかない方法で道を切り開いて、

どんどん前へと歩んで行くんだろうな。

 

ねぇ、あなた。

いつの日か、きっとあなたの話を聞かせてくださいね。

 

あなたの歩む道が、いつでも光に照らされていますように。

応援しています。

 

 

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昨夜の素敵な時間

あなたへ

 

ねぇ、あなた。

私の我儘を聞いてくれて、ありがとう。

 

あなたに逢いたいと、昨夜の私はこんな手紙を送ったけれど、

私の我儘を聞いて貰えるだなんて、思ってはいなかったから、

とても驚いたけれど、とても嬉しかったよ。

 

昨夜は、あなたが電話をくれる夢を見ました。

 

忙しいから逢いには行けないけれど、電話をしたよ

こんなあなたの声から始まった夢でした。

 

私が寂しくならないようにと、

電話の向こう側のあなたは、気遣ってくれましたね。

 

目が覚めた私のありがとうの声は、

あなたのところまで届いたでしょうか。

 

昨夜の夢の中の私たちは、なんだか、あの頃みたいでしたね。

 

あれはまだ、結婚する前の私たち。

 

あなたは覚えていますか。

仕事での繁忙期を迎えたあなたは、

逢いには行けないけれどって言いながら、電話をくれて。

 

互いに別々な場所から同じ空を見上げて、

2人の距離を埋めた夜がありましたね。

 

夢の中でのあなたの声を反芻しながら、

私は、あの頃の2人の時間を思い出していました。

 

きっと、昨夜のあなたは、私からの手紙を読んで、

あの頃みたいに、気遣ってくれたんだね。

 

あなたはやっぱり、何処にいても、あなたのまま。

私が大好きなあなたのままでいてくれるから、

こうして何度でも、あなたに恋をしてしまうよ。

 

昨夜は、素敵な時間をありがとう。

本当に嬉しかったよ。

 

 

 

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夢の中で逢いたい

あなたへ

 

最後にあなたの夢を見たのは、いつだっただろう。

夢の中で、久しくあなたとの時間を過ごせていないことに気が付いて、

寂しさを感じたのは、先日のことでした。

 

あなたの夢を見ていないと言うよりは、

なんの夢も見ていないと言った方が正しいのかも知れません。

いつも様々な夢を見るはずの私ですが、ここ最近は、

夢を見た記憶が全くないのです。

 

本当は毎日、夢を見ているけれど、

覚えていないだけだという話を聞いたことがあります。

 

もしかしたら、

目を覚ました私が覚えてはいない時間の中に、

あなたとの時間もあったのかも知れません。

 

ねぇ、あなたが最後に私に逢いに来てくれたのは、いつですか。

 

もしも、目を覚ました私の記憶に残ってはいない時間の中に、

あなたとの時間が存在していたとするのなら、

そこにいたあなたは、どんなあなただったのだろう。

 

ねぇ、あなた。逢いたいな。

もし出来れば、目が覚めても、覚えている夢の中で逢いたい。

なんて、もしもこんな我儘を言ったとしたのなら、

あなたはどんな顔で笑うのでしょうか。

 

どんなに前を向いて歩んでいても、

あなたを想って泣くことを辞めても、

不思議な出来事の数々の中に、あなたの存在を感じることが出来ても、

時々には、あの頃みたいに、

あなたのすぐ側に寄り添ってみたくなってしまうよ。

 

だって、夢の中のあなたの声は、

あの頃みたいに、ちゃんと聞こえるもの。

その手の温もりも、

あの頃みたいに、ちゃんと感じることが出来るもの。

 

肉体を持つ私と、肉体を持たないあなた。

現実世界では、存在する場所が違うけれど、

同じ場所に、同じ形で存在することが出来る夢の中は、

今の私にとって、特別で、大切な場所だと感じています。

 

ねぇ、あなた。

もしも今、ひとつだけ我儘を聞いてくれるとしたのなら、

とてもあなたに逢いたいです。

 

 

 

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