2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧
あなたへ 今日は、ひとりぼっちの夜のです。 あの子は、お友達の家に、お泊まりに行きましたよ。 時間が出来たので、今日は、ひとりを楽しんでみる事にしました。 読書が好きな私に、あなたは、たくさんの本をプレゼントしてくれましたね。どれも、私の宝物…
あなたへ 先日、あの子が頑張っている武道の大会がありました。 練習の成果が発揮された、あの子の素晴らしい姿を見る事が出来ました。 この間、あなたに報告した大会では、残念な報告でしたが、 今回は、見事に、最優秀賞を頂くことができましたよ。 トロフ…
私は彼の声が好きだった 低くよく通る声で 何度も私の名前を呼んでくれた優しい声も 甘えた声も 怒った声も 寝ぼけた声も 全部好きだった 私は彼の手が好きだった 彼の大きな手に 私の手はすっぽりと包まれ 色々なところに出掛けたんだ温かくて安心する彼の…
あなたへ 今年のこちらは、台風が多く、今日は、久しぶりに晴れました。 あなたがこちらにいた頃は、 毎年、この時期には、お弁当を持って、家族3人で、絵を描きに行きましたね。 あの子と私は、風景を描いたけれど、 何故かあなただけ、絵を描くあの子と私…
あなたへ 四十九日の法要の日、あなたの戒名をいただきましたね。それは、龍の文字が入った、あなたが、とても気に入りそうな名前でした。 あの日、ご住職は、おっしゃいました。 四十九日が経つと、 亡くなった人の魂は、この世から離れて、あの世へと旅立…
あなたへ あなたの想いが全て詰まったような、 重く、悲しく、優しい空気が、家の中に満ちていたのは、 あなたが息を引き取ってから、四十九日の法要を終えるまでのことでした。 特別な能力など、何も持ち合わせてはいなくとも、 はっきりと、あなたが側にい…
雨の日には あの子と私が濡れないように 彼は大きな青色の傘を差してくれた その傘のお陰で 雨に濡れる心配もなく いつでも安心していられたんだ 雨が止むまで 彼の青色の傘は 私達を守ってくれた 私達にとって 居心地のいい 当たり前の場所だった ある日 青…
あなたへ この間は、助けてくれて、ありがとう。 あなたのふざけたインチキ仙人に、ひとりで笑い、 いつの間にか、悩みが、悩みではなくなっていました。 あれから、問題が無事に解決でしたので、報告です。 あの時、ひとりで悩んだ事が、馬鹿らしくも感じる…
あなたへ あなたに、謝りたい事があります。 あれは、今年の5月の事でした。 朝から、とても、いい天気で、暖かく、いつもの私なら、幸せに感じる陽気の日でした。 でも、あの日だけは、何故か違ったのです。 あの日の私は、まるで、私じゃないみたいでした…
あなたへ あなたは、今、どんなところにいますか? 先に旅立ったあなたのお父さんや、あなたの友達との再会。 新しく出会った仲間が出来たり、楽しくしているあなたを想像してみます。 いつだったか、あなたが、馬を連れて帰って来た夢を見ました。 窓から、…
あなたへ 最近、こちらでは地震が多いような気がします。少しの揺れでも敏感に反応してしまう私。 だって、思い出してしまうんです。3.11東日本大震災の事を。 あの日は、家族3人、別々なところにいましたね。 私だけ他県にいて、電話も繋がらず、携帯電話の…
それは彼がいなくなり 間も無くの事だった 悲しさも苦しさも必死で隠し 平気な振りをしながら 目の前にある仕事を黙々とこなしていたある日 心ない人の言葉に傷つき 今にも溢れそうな涙を必死に堪え まるで生傷をナイフで抉られたかのような痛みを抱えながら…
あなたへ 先日、体育祭がありました。暑かったけれど、天気にも恵まれ、とても良い体育祭でした。 2年前は、春の体育祭でしたね。あの日が、あなたと2人で、 あの子の学校での様子を見に行った最後の機会でした。 上級生の力強い競技に、あなたと2人、驚い…
あなたへ もう、夏も終わりですが、今日は、あの子と一緒に、花火をしました。 どの花火が一番好きか 来年も一緒に花火をしようね なんて話しながら、あの子と、楽しい時間を過ごしました。 あなたは、覚えていますか? 私達が出会って、2回目の夏の日の事を…
あなたへ あの子は二学期が始まり、毎日、楽しく学校に通っていますよ。 先日、友達とみんなで、身長を測ったみたいです。 この夏休み、どれだけ身長が伸びただろうかと、 楽しみに測ったみたいですが、 全然、伸びてなかったよ なんて、残念な報告でした。 …
あなたへ あれから、また前髪が伸びてしまいました。 あなたみたいに、上手に切れるように、この2年、何度も挑戦中。 2年前よりは、上手になった気もするけれど、やっぱり、あなたには、敵わない。 あなたの切り方を真似しているつもりなんだけどな・・・ …
これは何かの罰だろうか 彼のいない毎日を 時々そんなふうに考える 罰でないとすれば 何なのだろうか ある人が言った それは試練だよ 彼がいない時間を生きるという試練なんだよ と ポッカリと穴が空いた私の心 その言葉が穴から滑り落ちないよう 両手で受け…
あなたへ あなたは病床時に言いましたね。私の手を握り、「俺から、離れないで」と。 あの時のあなたは、快方に向かっていて、一般病棟に移った時でした。私は、あの時、あなたがいなくなるだなんて、思ってもいなかったけれど、 あなたは、違ったのでしょう…
あなたへ もうすぐ、夏が終わります。気が付けば、日が短くなってきました。 夏の終わりは、寂しいね いつかのあなたにこんなことを言ったら、そう? なんて、そっけない返事でしたっけ。 夏が嫌いだったあなたは、毎年、この時期は、ホッとしていたのでしょ…
あなたへ 私のおばあちゃんのことを覚えていますか?あなたは、二度程、会った事があったでしょうか。 おばあちゃんは、ずっと元気に暮らしていたけれど、先日、突然に、入院をしたとの連絡が入りました。 入院して、数日だけれど、年も年だから、ボケがね・…